【ドリブル上達講座】リフティング練習はドリブル上達にどうつながる!?

2013年08月17日

サッカー練習メニュー

さらなるディテールを求める小指でのドリブル

 しかし実際に「常に利き足で持つように」と声高に直接的な指導をするのかといえば、必ずしもそうではない。
 
例えば、ある選手がボールを受けてしっかり利き足である右足の前にコントロールした。寄せてきた相手を右足アウトサイドでかわし、スペースにボールを送る。その何気ないワンプレーだけでも、「今のボールの持ち方良かったよ」と一言、声をかけるだけだという。

「本人としては一番やりやすいようにプレーしただけなんだろうけど、ああ右足の前にボールを置くことはいいことなんだな、と漠然とでいいから理解してくれますからね。

 サッカーというのは、自分が一番得意なプレーを気持ち良くすればいいんですから、そのほんのちょっとの意識づけと利き足でのリフティングを続ければ、ボールの置く位置は自然に身につくでしょう。そこからドリブルに結びつけていくには、ドリブルの練習も並行して行うのが理想的ですね。

 具体的に我々のスクールでは『小指でドリブルしよう』と声をかけてドリブルさせます。『アウトサイドでのドリブル』というより、さらに繊細なタッチを自覚できますからね。人口芝のグラウンドであれば、いっそスパイクを脱いでしまうのもいいかもしれません。メッシが敵ディフェンダーにひっかかりながらも、最終的に突破できるのは利き足での繊細なタッチを重ねてボールを自分の支配下に置き続けているからなんです」

 ドリブルはタッチとボールの置き方でいくらでも上達すると語る檜垣さんは、「遊びみたいなもんですけど」と前置きしながら、裸足でのリフティングに加え、テニスボールやゴムボール、BB弾などでもリフティングを披露してくれた。

「極端な話、手で扱う感覚でボールを蹴れたらサッカーなんて簡単でしょう」だそうだ。

 確かに動かないコーンを相手に見立てて繰り返す反復練習より、遊びを含んだリフティングのほうが、上達が早いのであれば指導もしやすいだろう。

 同時に「左右交互に」というある種の凝り固まった定説より、選手がやりやすい形で楽しくプレーさせること。育成年代ではそれを優先させるべきなのかもしれない。それこそがサッカーの原点でもあるのだから。

 


 

檜垣先生のリフティング講座 ─応用編─

【1】つま先リフティング 【2】すねリフティング
どちらも難易度の高い技であるが、ボールを当てる位置の感覚をうまくマスターすれば徐々にできるようになる。

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【1】つま先リフティング

 

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【2】すねリフティング

 

さまざまな ボールで行えれば リフティング上級者に!!
利き足を使ったリフティングの感覚をうまくつかめばテニスボールやBB弾のようにボールの大きさが変わってもリフティングを行うことができる。

 

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テニスボール>スーパーボール>BB弾

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リフティング上級者に!

 

 


 

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(プロフィール)
檜垣裕志(ひがき・ゆうし)
1970年生まれ、石川県出身。日本人としてブラジルでプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル1部リーグのポルトゲーザなどで活躍。在籍当時、ゼ・ロベルト(2006W杯ブラジル代表)とともにプレー。FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有。リフティングのスペシャリストとしても知られる。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校で指導者として活動中。

檜垣さんのブログ http://blog.livedoor.jp/fchuma_blog/
明光サッカースクールHP http://www.meikosoccer.jp/

 

 

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