すばやい判断力を身につけるために“目”を鍛えよう!【後編】
2013年11月14日
コラム「スポーツは眼だ」と言われるほど、視機能は重要だ。後編では、眼を鍛えるために効果的な時期、誰でも簡単にできる眼のトレーニングなど、引き続きスポーツビジョン研究会の真下一策ドクター(日本体育協会公認スポーツドクター)に眼を鍛える方法について伺った。
文●元川悦子 イラスト●伊藤さちこ
※『ジュニアサッカーを応援しよう!VOL.13夏号』P46-51より転載
〈前編はこちらから〉
“眼”を鍛える効果的な時期は小学生時代
「テスト結果にもありますが、一流選手は8項目すべてがバランスよく優れています」と真下ドクターは話す。
確かにサッカーにおいても、正確な情報を眼に焼きつけなければ何も始まらない。相手やボールとの距離感をつかみ、周囲がどんな状況になっているかを瞬時に頭にインプットできなければ、体もスムーズには動かないのだ。
ここで、ひとつ忘れてはいけない重要な点がある。スポーツビジョンは子どものときにしか鍛えられないということだ。サッカーの基本技術と同じように、視力の強化も小学生時代が勝負なのである。
「ゴールデンエイジの頃は眼をトレーニングすることで、新たな神経回路をつくることができます。動体視力も眼球運動も深視力も高めることが可能です。
しかも、一度身につけた眼の力は失われることはない。年をとり、少し競技から離れていても、ある程度までは回復します。だからこそ、子どものうちにしっかりとしたベースをつくるべき。ゴールデンエイジに視覚視力を強化できるかどうかが、将来に大きく影響するといっても過言ではありません」と真下ドクターは強調する。
サッカー指導者や保護者はこのポイントをしっかり抑えておくべきだろう。
【簡単に楽しくできる、眼の鍛え方】
■トレーニング1/乗り物を利用する
走行中の電車の車窓から看板の文字を読む。
始めは首を動かしてもかまわないが、慣れたら眼の動きだけで読む。
(※眼が疲れない程度に、1日数分程度でOK)
■トレーニング2/両手の親指の爪を左右交互に見る
肩はば程度に広げて、両手の親指を左右交互に眼の動きだけで見ます。
(※眼が疲れない程度に、1日数分程度でOK)
指導者がグーを出したら右にパス、パーを出したら左にパスさせるなど、
手の情報を見て、体に瞬時に反応させる練習。
(※毎日の練習でゲーム感覚として取り入れると面白い)
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