祝Jリーグ2連覇! サンフレッチェ広島キャプテン・佐藤寿人選手の少年時代 ―目の前の「壁」を乗り越えて―【前編】

2013年12月11日

インタビュー

兄弟だから要求できるようになった

――この当時、埼玉県のサッカー少年団で強かったのは新座片山とか、江南南SSとか、FC浦和だったと思います。

 強豪と当たった埼玉県大会の試合とかは今でも全部覚えていますよ。6年生の全日本少年サッカー大会県予選のときは、決勝トーナメント2回戦の江南南に僕のゴールで1対0のスコアで勝って、次に新座片山と当たって勇人のゴールで先制したのですが、結果的には5点、6点取られて負けてしまったんですよね……。

――勇人選手はどのポジションをやっていたのですか?

 トップ下です。常に勇人がパスを出して僕が決めるという感じです。だから僕は勇人がトップ下にいたから、中盤の選手にボールを要求することが自然にできるようになったんですよ。これが他の子だったら遠慮とかがあったと思いますけど。

――なるほど、兄弟だから言い合えるわけですね。
 そうなんです。兄弟ですからそこまで気を遣う必要もないですし。だから、けんかになることもしょっちゅうでした。僕が「(パス)出せよ!」と言ったら、勇人が「無理だよ!」という風に。家に帰っても「そこ出せたろ!」「出せないよ!」ってやっていました。

後編へ続く。次回は12月11日更新予定


プロフィール
佐藤寿人

1982年3月12日生まれ。埼玉県春日部市出身。2000年、当時のジェフユナイテッド市原とプロ契約を結んだ後は、セレッソ大阪、ベガルタ仙台を経て、2005年よりサンフレッチェ広島に在籍する。持ち前のスピードを武器にゴールを量産するストライカー。ジェフユナイテッド市原・千葉の佐藤勇人選手は双子の兄。

 


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