池上コーチの一語一得「スクールに行くならトレセンに推薦しない」
2014年02月25日
コラム池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回はトレセンにまつわる親御さんからの質問です。
◎自宅(ピッチ外での子育ての悩み)
(質問者:小学4年生の保護者)
息子が所属しているチームは平日2回、土・日は練習か試合がある地元の少年団です。平日はコーチなしの練習、土・日にコーチはいますが、ほとんどが試合といった状況です。練習らしい練習がないまま試合をすることが多いので、技術を身につけてほしくて、息子は平日にサッカースクールに通っているのですが、チームの監督が「スクールに行って練習に来れないなら、トレセンには推薦しない」という考え方をする人のようなのです。今回は推薦をもらいましたが、次回はわかりません。指導者がそういった考えを持っている場合、親としてどうしたらいいのでしょうか。スクールはやめるべきでしょうか。ちなみにスクールのレッスン日は変更ができません。監督はそもそもがトレセンやセレクションに反対のようなのです。別のチームに……とも考えましたが、とても迷っています。
トレセンがすべてではありません
子どもの意思を聞いてあげましょう
まず、トレセンについての価値判断を親子で話してください。「監督はそもそもがトレセンやセレクションに反対」とありますが、一理あるかもしれません。トレセンに行けば必ずステップアップするかは誰にもわかりません。仮にお子さんがプロを目指しているとしても、小中学校でトレセンに入ることがそんなに重要なことでしょうか。
私自身は、トレセンがすべてではないと思っています。実際は、高校で伸びている選手の方が多いと思います。全国様々な場所で講習会をしますが、四種の指導者のサッカーの理解度はまだまだだと感じます。もちろん良い指導者もたくさんいますが、その方々がみなさんトレセンコーチかと言えばそうではありません。
「池上さん、ぜひトレセンの練習に来て見てやってください」と地域のU-12のトレセンコーチからよく言われますが、つながりをもってトレーニングするはずなのに私がみても意味がありません。「本当に理解しているのかな?」と心配になります。
そういう意味では、もしかしたら息子さんの少年団の指導者はそこに気づいておられるのかもしれません。
スクールについての考えはよくわかりませんが、いろいろ教え込まれることもあるので、そのあたりを危惧されているのかもしれません。平日は自主練習でコーチ不在でも子どもたちだけで自由にサッカーをしていても上手くなるものです。ともかく、本人の意思が大事なので、よく話し合ってみましょう。
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