元ロンドン五輪代表監督・関塚隆氏が見たブラジルの育成法とは?
2014年07月01日
インタビュージーコらさまざまな指導者のもとでサッカーを学び、ブラジルサッカーに精通する関塚隆氏。2012年のロンドン五輪では日本代表をベスト4に導きました。現在はフリーとして活動しており、今年の3・4月にはブラジルに渡って、サントスFCなど7クラブを視察しています。そこで今回は多くの若手選手を欧州に輩出するブラジルに赴いて、関塚氏が見た日本との違いや、ブラジル独自の育成法について学びます。
文●木之下 潤 写真●Getty Images 取材協力●武田亮(セイントフットサッカークラブ)
『ジュニアサッカーを応援しよう! vol.33夏号』P066-069より転載
多くの若手選手が実戦で学ぶ
――7年ぶりのブラジルへの視察。どんなことが目的だったのでしょうか。
鹿島時代からの友人であるエジソン土井に、イトゥ市で開かれる国際大会のゲストとして誘われたこと。また、ネイマールやロビーニョを生んだサントスFCなどのクラブを視察する機会をいただいたので、『トップチームだけでなく、育成部門がどうなっているのか』を知りたいと思い、その勉強のためブラジルへ渡ったんです。
今回は、サンパウロFCやアトレチコ・ミネイロ、クルゼイロEC、イトゥアーノなど7クラブを回り、育成からトップまでの練習や試合を可能な限り見学しました。
――7クラブをできる限り見られ、ネイマールら若手選手が育っている理由として、具体的にどんなことが挙げられますか?
要因はひとつではありません。まず、スカウトが選手を見る確かな目を持っていること。ブラジルのクラブでは、14歳から寮に入ってプロを目指すのが一般的です。14~17歳は1学年ごとに、18~20歳はU‐20としてチームが形成されている。
だから、各カテゴリーで選手の発掘が急務なんです。ほかは、公式戦が充実していること。各カテゴリーでリーグ戦があり、選手は試合を重ねながら実力を磨いている。14歳から実戦の中で経験を積んでいるんです。
プロになる過程でチームづくりを体感させ、トップを目的とした指導をする。その環境が有望な若手を生むのだと感じています。
今回、サンパウロ州で行われたカンピオナート・パウリスタの決勝「サントスFC×イトゥアーノ」を見学しました。サントスは若い選手が躍動していましたよ。10代でも力があれば、試合に出場していたことに驚きました。この環境はすばらしい。
カテゴリ別新着記事
ニュース
- 【AFC U17女子アジアカップ インドネシア2024】U-17日本女子代表メンバー発表!2024.04.15
- 「JFAナショナルトレセンU-12関西」が開催!2024.04.11
- 「東北トレセンU-13」が開催!2024.04.10
- 【AFC U23アジアカップ カタール2024】U-23日本代表メンバー発表!2024.04.08
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.17
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.17
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.17
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.17
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.17
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
ADVERTORIAL
ジュニアサッカー大会『2024'DREAM CUPサマー大会in河口湖』参加チーム募集中!! |
人気記事ランキング
- 【AFC U17女子アジアカップ インドネシア2024】U-17日本女子代表メンバー発表!
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【西日本】
- 自分よりも大きくて速い選手も1対1で抑える。内田篤人から学びたい守備時の姿勢【フィジカルのプレーモデル】
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- ジュニア年代にも大切なトップ選手の共通点は?“自重コントロール”の重要性【フィジカルのプレーモデル】
- 興味と探求心を育む松井大輔の指導「個人戦術を身につけることができれば…」横浜FCスクール初指導で子どもたちに伝えたこと
- 「俺、プロだったけど下手になってる」松井大輔が痛感。横浜FCスクール初指導に密着、子どもたちへの指導の狙いとは
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 栄養も食事量も“バランス良く”/小学校1・2年生向けの一日の食事例
- 「2023ナショナルトレセンU-14 (後期)」参加メンバー発表!【東日本】