なでしこジャパン未来の星・猶本光選手に見る才能の育て方・伸ばし方
2014年09月30日
サッカーエンタメ最前線学校とクラブの連携により適切なカテゴリーでプレー
猶本選手の成長を中学から高校まで6年間見守り続けた福岡J・アンクラス河島美絵代表(当時監督)は初めてプレーを見た時の印象をこう言います。
「彼女がトップに上がってきたのは中学2年生のころ。最初は、ボールタッチの柔らかい選手だなと思った程度です。猶本は高さがあるわけでも、速さがあるわけでも、強さがあるわけでもありませんから。
今も抱える問題ですが、女子サッカーはチーム数が少ないのが現状です。だから、中学生や高校生、社会人が混ざった状態でリーグ戦やトーナメントが開催されます。彼女は中学生でしたから明らかに体格差で負けていました。テクニックのレベルうんぬんの前に、大人と子供の体格差でサッカーにならない部分もあったので、中学3年では下部組織に戻したんです。メンタル面もまだまだでしたから」
アンクラスの下部組織を指導していた鶴原監督も状況を理解し、鍛え直しています。
「猶本と同世代の選手たちは技術が高かった。だから、フィジカル面でのストレスが多い状況よりは、もう少しのびのびとテクニックを磨いた方がいいと判断しました」
高校に進学すると、再びトップチームに昇格します。中学時代はトップと下部組織との二重登録という形で試合をこなしていた猶本選手ですが、高校に入るとトップだけの登録になります。フィジカルという壁にも現実的に向き合わなければなりません。河島代表によると、個性を伸ばしつつ、体格的な問題も解消していったそうです。
「猶本の武器は足元のボールテクニックです。ワンタッチ目のコントロールと頭脳は他の選手にはない才能でした。成績は学年でもトップを争うほどだったんです。だから、理屈というか、物事の原理を頭で理解できれば、それをプレーに反映するサッカー脳はありました。でも、頭も良かったぶん、将来の選択肢も多い。そこでサッカー選手として大成させるため、トップだけの登録に切り替えて退路を断ち、彼女と一緒にサッカーに向き合うことを決めました」
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
U-17日本代表メンバー発表!【国際ユースサッカーin新潟】2025.09.08
-
U-16日本女子代表候補、国内トレーニングキャンプメンバーを発表!2025.09.08
-
フットサル日本代表メンバー発表!【AFCフットサルアジアカップインドネシア2026予選】2025.09.05
-
U-22日本代表メンバー発表!【AFC U23アジアカップ サウジアラビア 2026予選】2025.09.03
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- U-17日本代表メンバー発表!【国際ユースサッカーin新潟】
- U-16日本女子代表候補、国内トレーニングキャンプメンバーを発表!
- 縦割りの練習、危なくない?
- 日本サッカー協会がイランやウズベキスタンなどの中央アジア6ヵ国との青少年サッカー交流の実施を発表
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 元日本代表・福西崇史のキャリアから学ぶ。サッカー界で“生き残る術”
- 正しいフォームで足が速くなる!! 運動会前に知っておきたい走る練習法
- バルサだけじゃない!「U-12 ジュニアサッカーワールドチャレンジ2018」で輝いた8人の選手たち/ジュニサカMIP
- 【週末の参考に】キッズ 練習メニュー 「ふたりでボールキャッチ」 【U8~U10】
- 「ドリブルしろ!」「パスを出せ!」では伝わらない。選手を最適なプレーに導く“言葉の細分化”