【第37回東京都6年生サッカー大会 中央大会】決勝レポート
2014年10月14日
大会情報横河武蔵野FCジュニアが都大会中央大会を無失点で優勝!!
10月12日(日)、東京都北区の赤羽スポーツの森公園競技場にて「第37回東京都6年生サッカー大会(旧さわやか杯)」の中央大会決勝があり、横河武蔵野FCジュニア(以下、横河武蔵野)が前回大会優勝の東京ヴェルディジュニア(以下、ヴェルディ)を4-0で破り、10年ぶり3度目の優勝を果たした。
横河武蔵野は、3月の「ダノンネーションズカップ2014 in JAPAN」で優勝し、8月の「第38回全日本少年サッカー大会」では全国ベスト4を勝ち取ってきた勢いそのままに、本大会はシードとして2回戦から登場すると、準決勝までの4試合を18得点・無失点で圧倒。決勝でも『高い決定力と堅い守り』を披露した。
先制点は前半1分。横河武蔵野にとってのファーストシュートがゴールとなる。7番・依田らい木くんが、ディフェンダーを引き連れながらも素早く振りぬいたグラウンダーのシュートは、ゴールキーパーの右腕をすり抜け、ヴェルディのゴールマウスへと吸い込まれていった。続く5分には、右サイドを抜け出した16番・東根輝季くんの放り込んだクロスが直接ポストに当たると、ボールはそのままゴールの内側へと転がった。
横河武蔵野の3番・松本太一キャプテンは「早い時間帯で得点を奪えたことで、相手を慌てさせることができた」という。これまで「ヴェルディは冷静で、一つひとつ丁寧に繋いでくるサッカーをする」と印象に残っていた。その嫌な相手のイメージを崩すことができ、横河武蔵野は自分たちの試合運びができるようになったのだ。高い位置からヴェルディにプレッシャーをかけ、セカンドボールに対しての反応を怠らず、マイボールにしてからは選手が連動して相手陣内までボールを運んでいった。その積極的な姿勢が功を奏し、前半も中盤に差し掛かったころに、ドリブルで中央付近を抜け出した11番・角昂志郎くんのシュートが決まり、3-0で前半を終えた。
後半になっても横河武蔵野は好調を維持した。ヴェルディにパスをつながれ、シュートまで持っていかれるシーンもあったが、シュートコースが切れていたため、ボールはゴールキーパーの正面や枠の外へと飛んだ。攻めに転じては、スピードの速いパスで左右にボールを散らすと、流れるようなパス交換を決めて観客を沸かせた。12分には、左から攻め立てて、最後は10番・福崎伶青くんのシュートがゴールネットに突き刺さった。
試合は、このまま4-0でタイムアップ。横河武蔵野にとっては10年ぶりとなる「東京都6年生サッカー大会」での歓喜のときが訪れた。
改めて決勝を振り返ってみると、横河武蔵野の試合巧者ぶりに気づく。攻撃は縦に攻め急ぐことなく、横パスを織り交ぜながら組み立てることでボールの支配率を高め、相手の攻める時間や攻撃回数を押さえ込んだ。一方で「ここぞ!」というときには、多少強引にでも仕掛ける積極的な姿勢も備えていた。
このような連動性の必要なスタイルを貫くには、チームワークの良さは欠かせない要素となるが、松本太一キャプテンは「横河武蔵野のストロングポイントはチームワーク!!」と断言する。さらには「この大会は指導者が口出しをしていません。選手が自分たちで状況判断をしながらゲームプランを考えて進めることができました」と安本佳太コーチも認めるだけに、選手同士の信頼関係はゆるぎないことだろう。
11月にはダノンネーションズカップ世界大会のためブラジルへと渡る。ぜひとも抜群のチームワークを発揮し、世界各国の様々なスタイルのチームとの対戦を楽しんでほしいものだ。
(文・写真●山本浩之)
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