チームビルディング活用術 個の自立を高めることで集団もまとまる!!

2014年12月15日

コラム

“個人”が果たすべき責任と“組織”で果たすべき責任

 例えば、チームビルディングの活用で「ブラインドスクエア」というメニューがあります。これは、1グループ7人前後のメンバーが目隠しした状態で、つながれたロープを1つの正方形にしていくというメニューです。適格なリーダーと、一流のフォロワーという関係が形成されればスムーズに成り立つ内容です。

 以前、このメニューを行って1つの正方形が完成した際、目隠しを外した子どもたちに「満足度は何%?」と聞きました。するとほとんどの選手が「100%!」とか「90%」という声が聞こえてきました。

 今度は満足度ではなく、「あなたの貢献度は何%?」と尋ねました。すると「70%」とか「60%」というように、満足度に比べて低い数字ばかりが聞こえてきたのです。

 なぜ貢献度が低いと感じるのでしょうか。

 実は、そこに人としての成長の余地があるのです。もっとやれることがあった、と感じている証し。どれだけ人数が増えたとしても、「1人が果たすべき責任は常に1人分」なのです。

 全員が力を尽くさないと達成できない課題をチャレンジさせることで、責任感について考えさせるのです。それが、個としての自立を育むことにつながるのです。

 今は人工芝のサッカー場が増え、ひと昔前に比べたら本当に環境は整ってきました。しかしながら、まだ土のグラウンドでサッカーをやっている少年・少女たちの方が断然多いと思います。

 私も、中学生時代は自分たちでサッカーコートを作った記憶があります。コートづくりとは、縦105m、横68m、ペナルティリアやゴールエリア、センターサークルなどをすべてメジャーで測り、ラインカーで線を引き、ゴールをセットし、コーナーフラッグを立てて、試合が始められる準備をすることです。

 試合当日の朝か、キックオフが朝早いときは前日の練習が終わった後に、チームみんなでコートづくりをしたような気がします。これがけっこう大変な作業なのです。

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