「スポーツ速読」で “判断力”を 目覚めさせる!

2015年01月26日

コラム

脳は与えられる情報量が増えてもそのすべてを処理しようとする

 サッカーに限らず、人間が体を動かすときの脳のメカニズムは次の通りです。

 目を通して得た情報が視神経を伝わって脳に届く→脳が体を動かすように指令を出す→実際に体を動かす。

 この一連の流れが、スポーツ速読を行うことで脳自体の情報処理能力が上がり、スムーズになります。

 脳は、とても高度な機能を持っています。例えば、普段の倍の情報量を処理しなくてはならない状況でも、それを拒否しません。すべてを受け入れて、処理しようとします。

 仕事や宿題の量が普段よりも増えてしまうと、人間はパニック状態になります。そういう経験をした方も多いでしょう。

 しかし、気持ちがパニック状態に陥って、それらの仕事や宿題を拒否しようとしても、脳は違います。

「対応しよう、対応できるようにしよう」と頑張るのです。つまり、情報過多になると、脳はバージョンアップをはかろうとします。こうした情報過多の状態を作り出すことが、スポーツ速読のトレーニングの重要なポイントです。

 スポーツ速読によって一時的に情報過多の状況にして、脳を〝頑張らせる〟モードにします。そして、その結果、脳が頑張ることのできる状態になったときに、サッカーをはじめとする、やりたいことに取り組みましょう。

 速読は言うなれば、脳の準備運動です。スポーツや運動を行う前は、体の準備運動をしますよね?

 しかし、この脳の準備運動に取り組んでいる方はあまり多いとは思えません。体を動かすことも、サッカーにおいて、状況に応じたプレーを正確に判断することも、すべてのスタートは脳からの指令です。

 その準備をしてあげれば、自分自身が持っている技術や体力、経験を効率的に活かせるようになります。

 また、脳の準備が整えば、周りが止まったように見えるなどの感覚を得られるはずです。「いつも通りに動いていたのに、周りがスローに見えた」と、スポーツ選手が口にしているのを耳にしたことがあると思いますが、スポーツ速読トレーニングを行うと、こうした状態が増えていきます。

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