【日産カップ争奪 第41回神奈川県少年サッカー選手権大会】決勝レポート
2015年02月16日
大会情報「日産カップ争奪 第41回神奈川県少年サッカー選手権大会」は、低学年の部はバディーサッカークラブ、高学年の部はSCHフットボールクラブが優勝!!
[文・写真●山本浩之]
『神奈川県で最も伝統のある少年サッカー大会』は、今年度さらに参加チーム数が更新され、940(高学年490、低学年450)ものチームが1月11日の開幕から競い合い、いよいよこの日にファイナルマッチを迎えた。
低学年の部の決勝は、バディーサッカークラブ(以下、バディー)とさぎぬまサッカークラブ(以下、さぎぬま)が対戦した。序盤、バディーは、さぎぬまに縦への突破を抑えられていたが、ピッチをワイドに使いだすと、前半6分に右サイドから攻め立て、ゴール前の混戦のなか22番・野澤くんの放った左足のシュートがゴールマウスへと吸い込まれていった。これで勢いに乗ったバディーは、13分にも野澤くんが相手ディフェンダーを振り切って2得点目を決めた。バディーは、その後も両サイドからの崩しやチャンスがあれば遠目からでもゴールを狙うなど攻撃的なサッカーをみせると、後半3分には9番・岡本くんのグラウンダーのシュートがゴールネットを揺らし、結局、3対0で低学年の部の優勝を決めた。
続く高学年の部の決勝は、SCHフットボールクラブ(以下、SCH)とリトルジャンボSC伊勢原(以下、リトルジャンボ)の顔合わせとなった。前半はリトルジャンボが個人技による突破を狙う一方で、SCHはディフェンスラインの裏に抜け出そうと試みたが、どちらも決定的なチャンスを作れずにスコアレスのまま終えた。
後半になっても両チームの激しい攻防は続いたが、均衡が破れたのは8分のこと。SCHは右サイドから17番・荒木くんの折り返したボールをゴール前に詰めていた16番・照井くんが右のアウトサイドで押し込んだ。「今までずっと一緒にプレーしていたので、ここにボールが来るだろうなと思っていました」と殊勲の照井くん。ゴールが決まった瞬間は、頭の中が真っ白になったそうだ。
待望の先制点を得て優位に立ったSCHは、このあとボールが回るようになり、判定は惜しくもオフサイドとはなったが、ゴールネットを揺らすシーンもみられた。また、堅守もみせ、リトルジャンボの攻撃のターゲットとなるフォワードに優位な形でボールを持たせることをさせず、虎の子の1点を守り抜き初優勝を果たした。
SCHの主将を務めてきた14番・中村くんは「このチームには小柄な選手が多くて、体格では勝てない相手もいます。でも、小さいから不利なのではなく、小さくても自分たちの磨いてきたパスサッカーをすれば勝てるんだと進んできました。決勝では前半に押し込まれるシーンはあったのですが、後半からは自分たちのサッカーをすることができたと思います。先制してからも落ちついていて戦うことができました」と、このメンバーで戦った最後の公式戦を振り返った。SCHの選手たちにとって、まさにジュニア年代の有終の美を飾る1戦となったことだろう。
なお、決勝に先立って3位決定戦が行われ、低学年の部はジュニオールサッカークラブがあざみ野FCを1-0で、高学年の部では横浜F・マリノスプライマリーがバディーサッカークラブを3-0で下し、3位となっている。
■低学年の部・優勝 バディーサッカークラブ・佐野裕哉監督のコメント
これまで4年生の公式戦で、横浜市の春と秋の大会、そして夏の神奈川県チャンピオンシップで優勝しているので、この大会で4冠目の獲得を狙っていました。試合の内容については、大舞台での緊張もあったのでしょうが、もう少し丁寧につなぐことができたのではないかと思います。判断の部分で縦に急いでしまうことがありました。もちろん縦のパスはゴールに向かっていくボールなので大切なことです。ただ、もう少しサイドを有効に使えたら、ボールを失わない有利な試合展開ができていたのではないかということです。これからはU-10の神奈川県チャンピオンとしての自信を持ってもらいたいですね。この大会で感じた「良かったこと・悪かったことを」を振り返って、また仲間と競争しながら取り組んでもらいたいと思います。
■高学年の部・優勝 SCHフットボールクラブ・田端幸介監督のコメント
この大会は、かなり苦しいゲームが多かったのですが、選手たちが一つひとつの試合で全力を尽くした結果として、最後の舞台まで辿り着くことができたのだと思います。子どもたちは、日産スタジアムで決勝を戦えるをすごく楽しみにしていました。卒業を控えての最後の大会ということもあって、モチベーションも高く、チーム一丸という雰囲気も感じられました。お父さん、お母さんのサポートも大きかったので、子どもたちにとって、大きなパワーになったと思います。この学年の子たちは、勝つことに対しての強い執着心がありました。それが大きな大会での優勝につながったのでしょうね。最後に「よく戦ったね、お疲れ様でした」という言葉を選手たちに贈りたいと思います。
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