将来プロ選手を目指す子どもたちのために。未来のJリーガーはどのようにして生まれる?

2015年02月23日

サッカーエンタメ最前線

監督が必要とするプロ選手に必要な能力

 メンタルの部分がある重要と話す曺監督に、技術面についての重要性も聞いてみました。

 「ジュニアでは、ボールを『止める・蹴る』習慣づけがすごく大事な年代だと思うんですけど、我々の(トップ)チームは、この年代になってもそういうことを大事にしていています。

 トップスピードの状態でいかに自分が思ったところにコントロールできるか、そういうことをジュニア時代にやっておかないと大人になってからそれをやれって言われても難しいところがあるでしょう」

チョウキジェ

 今シーズン、J1の監督の中で注目度の高い、吉田達磨監督(柏レイソル)は育成年代を長く指導してきた指導者の一人。吉田監督にもプロ選手を目指す子どもたちにとって、どんなことが大切かを聞きました。

 「サッカーはそもそも足でやるスポーツ。そのため全員が全員、手のように器用にこなすわけにはいきません。だからこそ工夫しがいのあるスポーツです。

 もちろん持って生まれた才能はとても大事に磨いてほしいですが、相手より劣る部分があるなら別の形で勝負すればよいのです。たとえば、ほかの選手より足が遅いなら頭を使う必要があるでしょうし」

 技術とメンタル、そしてサッカーで必要な“考える”力の要素が大切ともいえます。一方で、現役のプロ選手はどのように感じているかというと、多くの選手が子どもたちには「観る」力を養ってほしいとの声が多くありました。

吉田達磨

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