相手にとって“恐い”選手とは?ルイス・スアレスのプレーから見る“本物”のストライカー像

2015年03月25日

サッカーエンタメ最前線

すべてのプレーがゴールに通ず

FC Barcelona v Real Madrid CF - La Liga

 クラシコでのゴールはファーストタッチが絶妙でした。後ろから来たロングボールに抜け出し、スピードを落とさずボールをコントロールして2タッチ目でシュート。世界は広しと言えども、このようなゴールを決められるフォワードはそういません。ましてやクラシコという大舞台。普通の選手ならプレーに力みが出てもおかしくありません。

 なぜ、スアレスにはそういったプレーができるのでしょうか。そのひとつの要因として挙げられるのは、常に“ゴールを狙っている”というところにあると考えます。

 ゴールを奪うために裏に抜け出し、ゴール奪うために良い位置にボールを置き、ゴールを奪うためにパスをし、ゴールを奪うためにドリブルをする。スアレスのプレーは常にゴール(シュート)を選択肢の1番最初に入れている。普段から常にゴール狙っているからこそ、あの局面でも最高のファーストタッチができたのです。

 よく「シュートを打たないフォワードは怖くない」と言いますが、逆を言えば「常にシュートを意識した選手は怖い」ということになります。ディフェンスに恐れられる選手になるには、まずゴールを意識したプレーを心がけなくてはならないということです。

 スアレスは、まさにそのスタイルの究極系。ゴールを奪うために様々な駆け引きをし、ペナルティエリアでの相手との接触で大げさに倒れたりもします。

 こういったタイプの選手は、敵からだけでなく、ときには味方やファンからも「自己中心的」や「エゴイスト」として、煙たがられることもあります。もしかしたら、スアレスもかつてそういうことがあったかもしれません。

 しかし、スアレスはゴールを奪い続けることで周囲を黙らせてきました。

 スアレスは常に、自らのゴールを“渇望”し、チームの勝利に“渇望”しています。ときに非難を浴びるようなプレーも繰り出しますが、ただ純粋に勝利を“渇望”し、ゴールを狙い続けるからこそ、スアレスは相手に恐れられる“本物”ストライカーたりうるのです。

≪リバプール時代のルイス・スアレス 13-14プレミアリーグでの全ゴール≫

<関連リンク>
『欧州フットボール批評』
『バルセロナの哲学はフットボールの真理である』
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