【JA全農杯チビリンピック2015 小学生8人制サッカー大会】全国決勝大会 決勝レポート
2015年05月07日
大会情報チビリンピック全国決勝大会は、関東代表2の柏レイソルU12がPK戦を制す!!
[文・写真●山本浩之]
レイソルは、3月のチビリンピック・関東大会の決勝ではPKで失点しマリノスに敗れると、翌週のダノンネーションズカップの決勝でもフロンターレに1-0で敗退。だが、ジュニア年代の主要タイトルを連続して僅差で逃している嫌な流れを「悔しさにメンタルが鍛えられた」との平山智規監督の言葉通り、臆することないプレーをみせて、この日の決勝で断ち切った。
レイソルらしいサッカーには「スピードとダイレクトパス」が欠かせない要素だと選手たちは言うが、第2ピリオドの先制点は、まさに、その小気味よいパスワークを駆使して得たものだ。
「カケ(12番・市瀬飛翔くん)とのワンツーをフリーで受けることができたので、シュートを打ったら入りました」と20番・大久保帆人くんの右足から放たれたシュートは、ゴールマウスの右上隅に吸い込まれていった。
このあともレイソルは主導権を握ると、先制点をアシストした12番・市瀬飛翔くんが「 15番のリュウ(花松隆之祐くん)からマイナスのクロスが入って、チャンスだったので、『いくしかない!』と思ってシュートしました。ゴールキーパーに止められたけれど、そのあとにボールがこぼれたので押し込みました。とにかく勢いよく突っ込みました!」とゴール前の混戦を制して2点差とした。
しかし、第3ピリオドになると、早々にマリノスの8番・山根陸くんにゴールを決められ1点差に迫られると、試合も残り1分となったところで3番・小原由敬くんの同点弾を浴びる。
結局、試合は3分ハーフの延長戦に突入するも決着がつかず、優勝カップの行方はPK戦に委ねられ、3人全員が決めたレイソルが手中に収めた。
「育成年代では優勝したという結果だけがすべてではありません。試合のなかから、彼らが目標とするプロサッカー選手になるために必要なものを吸収することが大切なのです。つねに『何が必要なのか?』を考えながら取り組んでもらえたらいいのかなと思います」とレイソル・平山智規監督。
表彰式を終えたレイソルのメンバーは、同点されたことについて「油断した。残り時間があと少しだったから、みんな勝利を確信していた。マリノスは怖いけれど、なんとかなると思った」と反省の言葉を口にしていた。
きっと、優勝というタイトルと同時に、夢の実現のために必要なものも、ひとつ手に入れたのかもしれない。「油断」のなくなったレイソルは、さらに力強いサッカーをみせてくることだろう。
■柏レイソルU12 平山智規監督のコメント
選手たちには「自分たちのやりたいサッカーをするために、一つひとつ丁寧にプレーしていこう!」と伝えて、今日までトレーニングや試合を積み重ねてきました。決勝では、追いつかれてしまいましたが、第1ピリオドと第2ピリオドは、いい形のサッカーができていました。第3ピリオドは、うち(レイソル)がリードしていたので、マリノスがベストメンバーで前がかりになって攻めてくるのは分かっていたのですが、それでも、やはりマリノスの選手には高い能力があるので、最後は押し込まれてしまいましたね。
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