世界一のファンタジスタ・ロナウジーニョの原点。実兄が明かす、知られざるストーリーと日本サッカーへの提言
2015年07月14日
サッカーエンタメ最前線先日ブラジル復帰を発表し、フルミネンセに移籍が決定したロナウジーニョ。いまも世界から愛される、稀代のファンタジスタは少年時代をどのように過ごしたのか。実兄のアシス氏にお話しを伺った。
(文●栗田シメイ 写真●澤田悠樹、Getty Images)
「学ぶ」姿勢がほかの子よりも優れていた
コンサドーレ札幌でもプレーした、ロナウジーニョの兄・アシス・モレイラ氏。同氏は、稀代のファンタジスタが、プロの世界に足を踏み入れるまでの軌跡を誰よりも知る人物だ。
現在はロナウジーニョの代理人として、またブラジル南部に位置するポルト・アレグレのクラブオーナーとしてサッカー界に携わっている。そんな実兄の発言からロナウジーニョの原点、未来、日本との関わり方を探る。
30代後半を迎えても常に笑顔を絶やさず、誰よりもサッカーの楽しさをピッチで表現するロナウジーニョ。選手として一時代を築き、世界最高のフットボーラーの名をほしいままにした男に、最も大きな影響を与えたのは実の兄であるアシス氏である。
8歳のときに父親を亡くしたロナウジーニョにとって、プロ選手として家族の生活を支える兄はヒーローであり、父親の代わりでもあった。名門グレミオでプレーし、U-14~21まですべてのカテゴリーでブラジル代表に選出されていたアシス氏は、幼いロナウジーニョの目標となった。
近所の子どもたちに交じり、ストリートサッカーやフットサルに興じたロナウジーニョは、兄の技術を見よう見まねで学んだ。「彼は才能に恵まれていたが、ブラジル人でも生まれながらにテクニックを持った選手はいない」というアシス氏は、かつてインタビューでロナウジーニョの幼少期についてこう話している。
「彼が優れているのは、『学ぼう』という本格的な欲求がとても強かったことなんだ。クラブの下部組織にいる年代で、もっとも大切なのはその学ぶという姿勢なんだ。そして日々、テクニック、フィジカル面、すべての点において上を目指すということだ。その点、彼には生まれついた才能があった。したがってほかの子どもよりも少ない時間で多くのことを学ぶことができたのだ」
カテゴリ別新着記事
ニュース
- 「東北女子トレセン」が開催!2024.10.26
- 「東北トレセンU-14」が開催!2024.10.25
- 「JFA U-13日韓交流戦」参加メンバー発表!2024.10.23
- なでしこジャパン(日本女子代表)メンバー発表!【MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024】2024.10.19
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
人気記事ランキング
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- 「JFA U-13日韓交流戦」参加メンバー発表!
- 「東北トレセンU-14」が開催!
- 「2024ナショナルトレセンU-14 中期」参加メンバー発表!
- U-15日本代表メンバー発表!【バル ド マルヌトーナメント2024】
- 「東北女子トレセン」が開催!
- 『2016ナショナルトレセンU-14後期 地域対抗戦』の参加メンバー308名を発表!
- 「サッカー選手になれないなら医者になる」。成績”ほぼオール5″の武藤嘉紀が実践した文武両道
- 「2024ナショナルトレセンU-14 前期 」参加メンバー発表!
- 町クラブから選抜された選手たちがスペインで武者修行!バレンシアやビジャレアルなどと対戦