世界一のファンタジスタ・ロナウジーニョの原点。実兄が明かす、知られざるストーリーと日本サッカーへの提言
2015年07月14日
サッカーエンタメ最前線サッカーにおいて日本の規律は時として仇となる
「指導者が育成世代のこどもたちに接する上で必要なことは」という質問を投げかけてみると、「子どもたちの創造性に制限をかけないこと」と笑みを浮かべる。
「日本は規律をしっかりと守って、団体行動ができるリスペクトに値する国。仕事や社会人として見習う点は多い。でもサッカーに関しては、その規律が時に仇になってしまう。特に育成に関しては。子どもたちはルールが多すぎると、自由な発想が奪われてしまう。ファンタスティックなプレーも、ルールのひとつとして教えなければいけなくなってしまうんだよ。今の日本では、ロナウジーニョみたいなプレーヤーを輩出するのは難しいと思う」
アシス氏は「楽しむこと」「褒めること」という言葉をよく発する。それは、指導者が良いプレーを褒め、子どもたちが心からサッカーを楽しめる環境が創造性を育むと考えているからだ。
近代サッカーではロナウジーニョのように、”魅せる”プレーで観客を沸かす選手は絶滅しつつある。これは日本に限らず、ブラジルでも同様のことがいえるのかもしれない。
王国ブラジルの源泉であるストリートサッカーを、都市開発が進んだ大都市で見かけることは稀となっている。アシス氏は、そんな時代の流れから来るサッカーの質の変化に、危機感を募らせているようだった。
「ブラジルは広い国で、サッカーをする子どもたちはたくさんいる。国が広い分、ひとつひとつの地域で教え方や文化が違う。生まれた場所で選手に与えられるチャンスの多さも変わってくるんだ。だからいろんな選手が出てくるし、多様性を大切にする。今はアルゼンチン選手がピークのタイミングかもしれないが、いつの時代もブラジルではペレ、ガリンシャ、ロナウド、ロナウジーニョのといった必ずトップレベルの選手を輩出してきた。次が誰かはわからないが、必ずトップレベルの選手は出てくるはずだよ」
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
U-19日本代表、国内トレーニングキャンプ参加メンバー発表!2024.07.20
-
U-15日本代表、ウズベキスタン遠征参加メンバー発表!2024.07.13
-
「エリート女子GKキャンプ」参加メンバー発表!2024.07.13
-
「女子GKキャンプ」参加メンバー発表!2024.07.11
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
-
【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
-
【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
-
【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
ADVERTORIAL
![]() | ジュニアサッカー大会『2024'DREAM CUPサマー大会in河口湖』参加チーム募集中!! |
人気記事ランキング
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【東日本】
- U-19日本代表、国内トレーニングキャンプ参加メンバー発表!
- 「JFAナショナルトレセンU-12関西」が開催!
- 即時奪回の線上にゴールはあるか?ボールを中心に考える「BoS理論」とは
- “重心移動”をマスターすればボール扱いが上手くなる!? ポイントは「無意識になるまで継続すること」
- 夕食は18時が理想的。それができない場合は? 「睡眠の質」を高める栄養素
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 一生懸命走っているように見えない息子
- チーム動画紹介第69回「TFAジュニア」
- 社会が狂わす“現代の子ども”をサッカーで変えるためにできること