【第39回関東少年サッカー大会】決勝レポート
2015年08月24日
大会情報フロンターレが賢く勝ち抜き関東少年サッカー大会を制す!! 10月の世界大会へ弾みをつける
(文/写真●編集部)
8月23日(日)、埼玉県・朝霞中央公園陸上競技場にて「第39回関東少年サッカー大会」の決勝が行われ、川崎フロンターレ(以下、フロンターレ)が同じ神奈川県勢のバディーサッカークラブ(以下、バディー)を下し、優勝を飾った。
準決勝の東京ヴェルディジュニアとバディーが試合を行っている最中、突如雨が降り出た。この勢いでは決勝も雨中での決戦になるのかと懸念されたが、以外にもすぐに雨は止み、試合が開始される直前には太陽が顔を見せた。
勢いよく降った雨のおかげで暑さは和らいだが、二日間で5試合目となる決勝戦は、ゆったりとしたペースで試合に入っていった。
バディーは序盤、ゴールキーパーから丁寧にボールをつないで攻めようとポゼッションしたが、フロンターレは無理に前からプレスをかけに行こうとしない。が、ディフェンスラインから中盤の選手にボールが出るとフロンターレが組織的なプレスを発動する。その連動した守備がバディーのミスを誘った。
中盤でボールを奪った10番・五十嵐太陽くんがそのままゴールキーパーと1対1を制しゴールに流し込む。このゴールによって、試合のテンポが一気に加速する。先制点から2分後、バディーもセットプレーから1点を返し、すぐさま同点に。しかしその2分後には、フロンターレの9番・石原央修くんがゴールを決め、勝ち越しに成功。ペナルティエリアの外、右45度のあたりから右足でニアサイドをぶち抜く強烈なシュートに会場もどよめいた。
瞬く間に点の取り合いが始まったが、その後はフロンターレがうまく試合を運びながらゴールに迫るが、崩しきるまでには至らず。2-1で前半を終える。
バディーからしてみると前半は、フロンターレの連動した守備をかわしきれずボールを前に運ぶことがあまりできなかった。しかし後半は修正が施される。後ろからのボール運びも安定し前に進めるようになり、さらに、前線からのプレスで相手を追い込んだ。
それでも、フロンターレの守備陣は最後まで崩し切られることはなく、試合はタイムアップ。2-1でフロンターレが勝利した。
フロンターレの佐原監督も「2日間というタイトな日程のなかで、最後勝ちきったというところは選手をほめてあげたいです」と話したように、大会を通して、うまく自分たちのペースで試合を運んだフロンターレは、まさにこの大会のチャンピオンにふさわしかった。
■優勝 川崎フロンターレU-12・佐原秀樹監督のコメント
2日間というタイトな日程のなかで、最後勝ちきったというところは選手をほめてあげたいです。しかし、10月のダノンカップ世界大会に向けて、まだまだチームのレベルと個人の質はもっと上げてかないと世界には通用しないと思うので、また明日からのトレーニングで世界でも結果を残せるように頑張っていきたいです。
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