中学にあがるとどんな大会がある?

2016年02月10日

育成/環境

「熟慮して、覚悟を決めて、決断すること」

 以上のように、進路は大きく分けると「Jクラブ」、「街クラブ」、「中体連」に分けられるが、地域差も大きい。地域によっては、Jクラブのアカデミーが発展途上にあり、歴史のある街クラブの方が強いという場合もある。また、人数が多い都市部では学年ごとに活動をするケースが多いが、地方では3学年で1チームという扱いで活動するチームも多い。大会(特にリーグ戦)の構造や昇降格の条件は、地域によって差異があり、リーグ戦整備のために毎年マイナーチェンジをくり返している状況だ。

 たとえば、関東では同じクラブチームでもU-13は関東リーグ、U-14とU-15は都道府県リーグといったケースも生まれている。また、年間リーグではなく、シーズン中の成績によって所属リーグが変わるという大会形式も存在する。進路先となり得るチームが各大会をどのように捉えて参加しているのかは、事前に調査した方が良いだろう。

 進路選択の肝は「熟慮して、覚悟を決めて、決断すること」だ。どのチームを選んでもメリットでデメリットがある。1人は強豪チームを選んだが、優れた後輩にポジションを奪われた。もう1人は弱小チームで全国大会には無縁だが、熱心な指導者が重用してくれて大きな経験を得られたといった「とにかく強いチームに行きたかった」ケースでも3年後の姿が逆転するケースも珍しくはない。また、中学卒業時の進路についても、おぼろげながらイメージはしておいた方が良い。強豪チームに入ってサッカーに打ち込み、スポーツ推薦などで進路を切り拓く場合は良いが、3年次の夏以降は受験勉強をして高校へ進むといったケースもある。両立ができるチームかどうかも調査要素の一つとなる。

 チーム側がアピールしているインターネットなどの情報だけに頼ることなく、実際に近隣チームの指導者やOBの方などに積極的に話を聞いて情報を集めることが、後悔のない決断につながるはずだ。

<関連リンク>
『ジュニアサッカーを応援しよう! VOL.35』

 

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