「フットボールについては隅から隅まで知っているよ」。すべてが破格だった『ヨハン・クライフ』という生き方
2016年06月09日
サッカーエンタメ最前線選手としても指導者としても圧倒的なアイコンであり続けた創造者は、サッカー界に何を遺したのか?『フットボール批評issue11』から一部抜粋して紹介する。
(文●西部謙司 写真●Getty Images)
「フットボールについては隅から隅まで知っているよ」
ヨハン・クライフは1947年4月25日、アムステルダムのベトンドルプという街で生まれた。青果商を営む家とアヤックスのホーム、デ・メールまでは100メートルほどの距離だった。
12歳のときに父親が他界、母親はアヤックスの掃除婦や食堂係として働くようになった。ヨハン少年は学校が終わるとスタジアムに直行、母親におやつをもらうとスタジアムのどこかへ消えるという毎日だったという。「フットボールについては隅から隅まで知っているよ」
後年、そう語っていたのは誇張ではないのだ。仲良しの用具係“ヘンクおじさん”からはクラブの歴史や用具の手入れ、芝生の特徴など、さまざまなことを学んだ。トップチームの選手たちからも可愛がられ、ロッカーに出入りしては監督への不満や勝利ボーナスの話を聞いていた。フットボールを呼吸しながら、スタジアムで育った。ちなみに“ヘンクおじさん”は、後に母親の再婚相手となりクライフの継父となっている。
15歳でユースチームに昇格、オランダユース全国大会で優勝。トップのレギュラーに定着したのは19歳。その間、英国人コーチ(キース・スパージョンとビク・バッキンガム)の指導を受けたことで英語が上達したそうだ。オランダ人なら誰でも英語が喋れるのかと思っていたが、当時はそうでもなかったらしい。まもなくクライフはリヌス・ミケルス監督に出会い、トータルフットボールを作り上げる。
カテゴリ別新着記事
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 全試合日程・組み合わせ・会場一覧【第56回全国中学校サッカー大会】
- FCポルタ、デサフィオC.F、武生FCブルーキッズらがラウンド16進出!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- マルバ千葉fcがFCトリアネーロ町田を下し優勝を飾る!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- トリアネーロ町田、マルバ千葉、TSAフットサルスクール、リオンJr.が準決勝進出!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- マルバ千葉fcとFCトリアネーロ町田が決勝の舞台で激突【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- 全試合日程・組み合わせ・会場一覧【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- 青森山田中と神村学園中が2回戦で激突!流通経大付柏中、駒場東邦中などが1回戦を突破【第56回全国中学校サッカー大会】
- FC大泉学園が3連勝スタート!FCバルセロナ、千葉県トレセンなども2連勝で好発進【U-12 JSWC2025】
- FCトリアネーロ町田、京都長岡京SS、ともぞうSCらが2連勝スタート!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- 全試合日程・組み合わせ・会場一覧「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2025」