英・アーセナル移籍が噂される浅野拓磨選手、大家族で育ったジュニア時代とは

2016年06月29日

コラム

ジュニア時代からライバルや環境に恵まれていた

 清水コーチのアプローチが功を奏し、日に日に足元のボールコントロールが向上していった拓磨少年は高学年になると三重県・東海トレセンに選ばれる。菰野町のジュニアサッカー大会に出れば、2日間で合計38得点を叩き出す偉業を達成。後に八風(はっぷう)中学校、四日市中央工業高校でホットラインを形成することになる松尾和樹(現・びわこ成蹊大学)とともにゴールを量産しまくり、ペルナSCを小5・6と2年連続で三重県3位へと導く原動力となった。

「松尾とは保育園からずっと一緒。メッチャうまかったんで、2人で『今日は何点入れたんや?』『よっしゃ、俺が勝った』とか、いつも競い合ってました。4番目の弟もそうだけど、いいライバルがいつも近くにいたのは大きな刺激だった。清水コーチにサッカーの楽しさ、テクニックの大切さを教えてもらったこともその後に生きたと思います。お父さんとお母さんも忙しい中、僕らのサッカーによく足を運んでくれました。土日なんかあちこちで兄弟の試合があったんで、見るだけでも大変やのに、遠征の車出しとかを積極的にやってくれた。写真もたくさん撮ってくれましたね。そういう協力には感謝しています。僕は本当に環境に恵まれましたね」と浅野は小学校6年間をしみじみと述懐した。(続きは、『僕らがサッカーボーイズだった頃3 日本代表への道』でお楽しみください。)


プロフィール

著者:
元川 悦子
(もとかわ えつこ)
1967年、長野県生まれ。業界紙、夕刊紙記者を経て、94年からフリーランスのサッカージャーナリストとして活躍中。現場での精緻な取材に定評があり、Jリーグからユース年代、日本代表、海外サッカーまで幅広く取材。著書に『U-22』(小学館)、『古沼貞雄・情熱』(学習研究社)、『黄金世代』(スキージャーナル)、『いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁』(NHK出版)、『勝利の街に響け凱歌―松本山雅という奇跡のクラブ』(汐文社)、『高校サッカー監督術育てる・動かす・勝利する』『高校サッカー勝利学 ―“自立心”を高める選手育成法―』(小社刊)などがある。


表紙元
【商品名】僕らがサッカーボーイズだった頃3 日本代表への道
【発行】株式会社カンゼン
【著者】元川悦子
四六判/256ページ
2016年6月24日発売

⇒本人とその家族・指導者・友人の証言から描くサッカー人生の“原点”とは


 

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