「日本を強化するためにアジア全体も強化する」マクロな視点を持つ日本代表・本田圭佑選手のビジョン。『HONDA ESTILO』のアジア戦略とは

2016年08月31日

コラム

本田圭佑が実質オーナーを務めるHONDA ESTILO が急激な拡大路線を取っている。昨年オーストリアのSVホルンに経営参画したニュースは記憶に新しいが、現在はアジア市場での開拓も着々と進め、今年9月には海外で初めて上海にスクールを開校する。アジア進出の狙いや戦略とは何か。HONDA ESTILO 株式会社海外事業部アジアプロジェクト推進課の池田佳史氏に話を本日発売の『アジアフットボール批評 special issue03』から一部抜粋して紹介する。

(文●鈴木康浩 写真●HONDA ESTILO)

『アジアフットボール批評 special issue03』より一部転載


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目的はすべての子どもにチャンスを与えること

――HONDA ESTILO のアジア戦略というテーマで伺いたいのですが、まず、そもそもHONDA ESTILO の事業について教えてもらえますか。

「行っている事業は大きく分けて二つです。一つは、アスリートの肖像権などを扱うマネジメント業務、もう一つがサッカースクールを中心としたスクール事業。こちらはSOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOL という名前で運営しています。それに加えて、オーストリアのSVホルンというクラブの運営に昨年から経営参入しており、スクール事業の育成ピラミッドの頂点として力を注いでいます。それと自社で千葉幕張に『ZOZOPARK(ゾゾパーク)』というピッチを持っているのでこのコート運営になります」

――オーナーは本田圭佑選手ですか?

「実は、彼の名前は組織図のどこにも入っていません。ただ、彼の想いやビジョンが表現できるような体制にはなっており、実質的なオーナーという立場であることは間違いありません」

――本田圭佑選手の思いやビジョンというのは。

「行っている事業は我々の強みであるサッカーが主なのですが、一番大事にしている理念は、“スポーツを通して世界中の人に夢や希望を与え続ける”というもので、スポーツを通じて世界中の子どもたちに夢をもってもらい、彼らの生活を豊かにしてあげたい、ということです」

――そういった理念があるなかで現在アジアへも働きかけていると。具体的に進めている活動はどんなものでしょうか。

「アジア、特に東南アジアで1日限定の無料のサッカースクールを行ってきた実績があります。これまで上海、タイ、ベトナム、台湾、インドネシア、カンボジアで開催してきました。数名のスタッフと本田圭佑が現地を訪れて、現地の子どもたちと現地に住む日本人の子どもたちに無料のサッカーイベントを実施してきました。先日台湾とインドネシアで開催したときにはそれぞれ150名の子どもたちが集まってくれました」

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