かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉

2016年10月12日

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チャンスがあるならチャレンジしてほしい

 そんな毛利と話をしているのは、総合人材サービスのランスタッド株式会社の一室である。毛利は栃木SCを退団後に正社員として採用され、一転、営業マンとして生きていた。取材中も毛利の携帯に着信があり、忙しそうな日々を送っているようだった。現在36歳。栃木SC時代から付き合っていた彼女と結婚し、小さい子どももいた。

 毛利のサッカー人生には二度のターニングポイントがあった。一つは、中学進学時に親元を離れて寮生活を始めるかどうか。もう一つは、大学進学時に先方の携帯の番号が間違っていなかったらどうだったか。

「もうこの歳になればいい思い出です。サッカー仲間からすれば、あのときああしておけばこうなっていたな、といういい酒の肴になるくらいで(笑)。僕、一応79年生まれのゴールデンエイジなので、世間は小野伸二じゃなくて毛利真司だと騒いでいた、とかね(笑)」

 後悔がないわけではない。チャンスがあるときに飛び込んでおけば、という思いはある。

「親の方針もあると思いますが、そこを考えなくていいのであればチャレンジは絶対にすべきだと思います。僕自身は、身体は大きかったけど心はビビリだった。今の子どもたちは選択肢がすごく増えているし、早い世代で海外に飛び出していく子どももいる。僕の経験上言えることは、少しでもチャンスがあるなら留まらないでチャレンジしてほしいということ」

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