ヴェルフェたかはら那須U-12が栃木県大会を連覇! 苦しい戦いの中つかんだタイトル/第40回全日本少年サッカー大会 栃木県大会
2016年11月15日
大会情報栃木県大会はヴェルフェたかはら那須U-12が連覇!!
(文・写真●吉村洋人/ジュニサカ編集部)
11月13日(日)、栃木県大田原市美原運動公園陸上競技場で「第40回全日本少年サッカー大会 栃木県大会」の準決勝と決勝が行われた。決勝の舞台に勝ちあがったのは、TEAMリフレSC(以下、リフレ)とヴェルフェたかはら那須U-12(以下ヴェルフェ)。
リフレは、県のこくみん共済U-12サッカーリーグ(前期)で優勝、6月の県大会でも優勝し、続く関東少年サッカー大会でベスト4にも入った実力あるチーム。栃木SCジュニアとの準決勝では、0-0と延長戦にまで試合がもつれる中、8番・増渕璃月くんの決勝弾で、ファイナルへ勝ち進んだ。
一方のヴェルフェも準決勝では、ともぞうSCに0-1でリードを許す中、試合終了間際に10番・関日向多くんの劇的なFK弾で、延長に持ち込み、さらに延長ではキャプテン・山本聖太くんのゴールで2年連続の決勝進出を果たした。
ともに激戦を制して勝ち上がった両チームの決勝戦は13時半にキックオフ。
試合序盤、攻勢に出たのはリフレ。リフレ6番・熊倉優希くんが相手DFの背後にうまく抜け出しシュートを放つが、ゴールのわずか外。さらにコーナーキックから5番・高田蒼汰くんがヘディングでゴールをねらうが、またしても枠をとらえられない。その後もリフレが何度もヴェルフェゴールを脅かすが、得点には至らず。それでも前半16分、ついにゴールが生まれる。
ゴールをあげたのは、押し込まれていたヴェルフェだった。左サイドから攻撃を仕掛け、中央でボールを受けた関くんがスルーパスをゴール前に送る。そのボールを5年生の9番・笠原雷清くんが落ちついてゴールに流し込んで、ヴェルフェが待望の先制点をあげ、前半を1-0で折り返した。
後半に入っても試合の主導権は、リフレにあった。高田くんを中心にヴェルフェ陣内に攻め入る。しかし、「試合の主導権を握られることは試合前から予想していました。だから、個人でボールを奪えないならチームみんなで協力してボールを奪いにいこうと声をかけていました」とヴェルフェ・福田丞太郎監督の指示に後押しされ、ヴェルフェ守備陣はリフレの攻撃を必死に食い止めようとする。
決定的なシュートチャンスも、懸命に足を出して阻止したり、自分の力以上に走り切って味方のカバーに回るなど、死力を尽くした。さらには、GKの加旗陽くんのファインセーブも光った。
すると後半10分、ヴェルフェにカウンターのチャンスが訪れる。前線でボールを受けた関くんが抜け出し、ドリブルでボールを運ぶと、GKの動きを見てゴール左隅にシュート。
関くんのゴールで、2-0とリードしたヴェルフェ。それでもリフレは、最後まで試合をあきらめず、たたみかけるような攻撃を仕掛ける。そして試合終了1分前に、高田くんの強烈なシュートのこぼれ球を32番・佐藤凛音くんが詰めて1点差に迫るが、万事休す。
2-1で勝利したヴェルフェが2年連続2回目の全国切符をつかんだ。「個々の強さは昨年の選手たちのほうが優れていました。それでも今回のメンバーはチーム全員で戦う意識をもってくれました」と選手たちの戦いぶりを称えた福田監督。
キャプテンの山本くんは「今季は公式戦(こくみん共済U-12前期・後期リーグ、関東少年サッカー大会県予選の3度対戦)でリフレに一勝もできていなかったので、勝つことができてうれしかったです。みんなで助け合ってつかんだ勝利でした」と、苦戦を制しただけに、喜びも一塩だった。
全国大会でのチームの目標は、ベスト16進出。昨年はグループリーグ2位の結果を収めるものの、ワイルドカードでのベスト16進出がかなわなかった。昨年の先輩たちの思いも背負って、ヴェルフェは2回目の全国の舞台に挑む。
■ヴェルフェたかはら那須U-12 キャプテン・山本聖太くんのコメント
(リフレとは)今回が4度目の対決だったのですが、今季は公式戦(こくみん共済U-12前期・後期リーグ、関東少年サッカー大会県予選の3度対戦)でリフレに一勝もできていなかったので、勝つことができてうれしかったです。みんなで助け合ってつかんだ勝利でした。(準決勝の決勝ゴールについては)とにかく気持ちで押し込んだゴールでした。でも準決勝の勝利で気を許めずに優勝しにいこうとみんなで話しました。
■ヴェルフェたかはら那須U-12 関日向多くんのコメント
厳しい戦いだったんですが、チーム全体で最後まであきらめないという気持ちで戦いました。今年はどこが勝つかわからない大会だったので、本当に勝つことができてホッとしています。(準決勝の劇的な同点弾について)ここで決めないと終わると思ったので、最後の力を振り絞ってゴールを狙いました。
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