東京都伝統のトレセン大会『TOMAS CUP』。10ブロックが2ブロック下し優勝を果たす/大会レポート
2016年12月01日
大会情報健闘光った女子選抜チームのプレー
今大会、最も印象に残ったのは、女子選抜チームの選手たちだった。学年が上がるほど男子とはフィジカルの差が生じるからか、守備に対する読みが鋭い選手が多かった。また、球離れも早く確実にパスをつなぐ能力は男子よりも優れていた。
そもそも都の女子サッカー人口は全国でも有数だ。そう考えると、「TOMAS CUP」の女子選抜チーム選手たちは現状のU-12年代の中でもトップレベルにある。男子の選手たちがフィジカルを前面に押し出し、女子選手たちは思いどおりのプレーが封じられていることも多々あるが、その中でも随所に光るプレーを見せていた。この中からも、なでしこジャパンで活躍する選手がいるだろう。
一方で、男子の選手たちは足元の技術の高さが目立った。繊細にボールに触れ、次のプレーに移る姿はプロも顔負け。東京都サッカー協会は、U-12年代の子どもたちが下記の5つのスキルを持った選手に育てたいと語った。
▼見て判断できる選手
▼判断の伴ったテクニックを発揮できる選手
▼攻守にかかわり続けられる選手
▼積極的にコミュニケーションが図れる選手
▼リスペクトの心を持てる選手
試合を観察していると、素早いプレスを受けたときの対処に課題も見受けられた。ボールに絡まないときの『オフ・ザ・ボール』のタイミングで周囲を把握したり、ポジションを修正したりなど、「サッカーで最も時間があるときに何をすべきか」という点において力不足を感じた。
ボールから物理的な距離が離れるほど試合にかかわることができないのは、選手よりも先に指導者の課題である。ボールからの距離が近くなるほど個の能力を発揮できる選手が多いのは世界に誇れることであるからこそ、まずは指導者から『オフ・ザ・ボール』に対する考え方を深めていくことを望みたい。
男女ともにアンダー世代の代表も結果を残している。来年の「TOMAS CUP」で選手たちがどんなプレーが見せてくれるのか、背景にある指導とともに楽しみに待ちたい。
<関連リンク>
・TOMAS CUP第32回東京都選抜少年サッカー大会
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