フットサルとサッカーで日本一となったセンアーノ神戸。全少で見せた“個の質”とその先にあるグループ戦術の課題

2017年01月16日

コラム

センアーノ神戸の優勝で幕を閉じた第40回全日本少年サッカー大会。センアーノ神戸は今年度、バーモントカップと全日本少年サッカー大会で優勝。これは2004年度に原口元気選手(ヘルタ・ベルリン)を擁した江南南サッカー少年団と2008年度の東京ヴェルディジュニア以来3チーム目となる快挙である。センアーノ神戸が見せたサッカーから日本のジュニア年代の課題を考える。

(取材・文●木之下潤 写真●佐藤博之)


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個の勝負で、Jクラブの選手たちを上回っていた

 全日本少年サッカー大会の決勝戦を終えたセンアーノ神戸の大木宏之監督は、結果よりも子供たちの成長を喜んでいた。スコアは2対1。後半、横浜F・マリノスに1点を許したが、選手たちはJ下部組織を相手に1対1の局面で攻守に落ち着いたプレーをして優位に立っていた。

 相手との間合いや、出し手と受け手との関係を理解した判断を伴うプレーは、攻守に「駆け引き」がセット化されていた。それゆえ個の質に目を向けても、センアーノ神戸の選手たちは日本一に値するプレーを随所に出していた。

「この子たちには、ずっと『マイボールにしてサッカーをやっていこう』と言い続けてきました。当然、マリノスさんが上手なのはわかっています。でも、『前から仕掛けてボールを奪いに行こう』と。『積極的に行って、1対1の状況を作って戦っていこう』と、選手たちには声をかけていました。

 後半はバテてしまい、うまくいかないこともありましたが、カバーを入れず、個の力を出し切るプランはやり通しました。相手はうまいチームだからやられてしまうことは仕方がないと、全員がわかっていましたから。

 ただ今日は、6番の小幡がキレッキレでした。彼が攻撃の芽をたくさん摘み取ってくれた。それが勝因だったと思います。戦い方は、前日に選手たちが映像を見て『前から行こう』と決めたことですし、私は彼らが決めたことをやらせただけです」

 試合後、ゲームプランを決めたのは選手たちだったことを明かしてくれた。彼らは自分のマークに目を光らせながらパスラインを読み取り、グラウンダーのボールでもハイボールでも的確な守備をしていた。守備の個人戦術に長け、守備の駆け引きにおいては、今大会出場したチームの中で群を抜いていた。決勝の戦い方に、ほぼオールコートに近いマンツーマンディフェンスを敷いてきたのは、その自信の表れだったのだろう。

 大木監督は小幡季生くんの働きぶりを称えたが、決勝戦に限らず、決勝トーナメント以降は相手が強いほど、彼の個の質は際立っていた。

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