『日産カップ争奪 第43回神奈川県少年サッカー選手権大会』低学年はバディーSC、高学年はSFAT ISEHARA SCが優勝!!/決勝レポート
2017年02月13日
大会情報(文・写真●山本浩之)
低学年の部がバディーSC、高学年の部がSFAT ISEHARA SCが優勝!!
2月12日(日)に「日産カップ争奪 第43回神奈川県少年サッカー選手権大会」は、日産スタジアム(横浜市港北区)で、低学年の部と高学年の部の決勝が行われた。
低学年の部の決勝は、バディーサッカークラブ(以下、バディー)とSFAT ISESHARA SC(以下、SFAT)が対戦し、バディーが3-0で優勝を決めた。
バディーは立ち上がりからボールの保持率は高かったが「勝ちたいという気持ちから前に急ぎすぎていた」と大山真人監督(バディー)が言うように、SFATにパスをカットされシュートにまで持っていかれるシーンもあった。それでも、バディーのイレブンは、ベンチからの「慌てるな!」の声にしっかりとこたえながら、相手陣内に攻め込むことができるようになっていった。前半はスコアレスだったが、バディーは4本のシュートを放ち、SFATにシュートを打たせることはなかった。
ゲームが動いたのは後半5分のこと。バディーは12番・中西大晴くんからのパスに反応した10番・白須健斗くんのシュートで先制すると、2分後には、その勢いのまま、17番・田畑蒼生くんが追加点をあげ2-0とした。守備も落ち着いて対応することができており、SFATの攻撃を封じると、さらに13分には10番・白須くんが、この日2点目となるシュートを決めてSFATを突き放した。このまま試合は3-0でタイムアップとなり、バディーが低学年の部の優勝旗を手にした。
続いて行われた高学年の部の決勝では、SFAT ISESHARA SC(以下、SFAT)が横浜F・マリノスプライマリー(以下、プライマリー)を3-2で破り優勝を果たした。
SFAT は、前半2分にプライマリーの20番・山上大智くんに先制弾を浴びるが、直後に31番・秋山純哉くんのフリーキックがゴールネットに突き刺さり同点に追いついた。ゲームを振り出しに戻したSFATは、5分後にはコーナーキックからのボールを57番・石田怜也くんがヘディングで決めて逆転に成功すると、ここからゲームの流れを掴もうとしていた。しかし11分に、マリノスの13番・齋藤俊輔くんに裏に抜け出され、放たれたシュートはクロスバーを叩くもゴールマウスの中へと落ちていった。
2-2と再び振り出しに戻ったゲームは、後半になって膠着状態が続いたが、6分になってSFATはペナルティーキックを獲得すると、57番・石田くんが落ち着いてゴールを決めてリードに成功した。このあとSFATは、プライマリーにPKを与えてしまうシーンもあったが、このピンチをゴールキーパーの56番・森上由楽くんが防ぎ、結局、3-2でSFATが初優勝を飾った。
■低学年の部・優勝 バディーSC 大山真人監督のコメント
この大会は11人制ですが、基本となる動き方は8人制と変わらないと思います。子どもたちには、11人制と8人制を別々に考えるのではなくて、どちらも同じサッカーなのだということを伝えています。スペースやボールに触る回数は8人制のほうがいいとは思います。11人制では選手間の距離が若干短くなりますけど、逆にピッチに選手がたくさんいるので、どこにスペースがあって、どこに運びだしたらいいのかなどが見えてくればいいのではないでしょうか。運ぶ、判断という部分は、それほど変わりはありません。ただ、11人制だとガチャガチャしてしまう部分がありますね。なので、欲を言えば、ピッチがもう少し広くなって、ゴールも少し大きくするとか、もっとジュニアの育成を考えた規定になっているとよかったかもしれません。
■高学年の部・優勝 SFAT ISEHARA SC 宮村直希監督のコメント
SFATのプレースタイルは、先にボールに触る、一生懸命に走る、ボールをしっかり蹴る、そういうシンプルなところです。子どもたちには難しいことは言いませんでした。シンプルなことやり続けてきました。あとは強い気持ちですね。これを持ってもらうことが一番なのかと思います。技術のある学年なんですが、これまで気持ちの部分が弱くて結果がでなかった。
でも、この選手権で成長することができたと思います。その成長の結果として、優勝につながったと思いますので嬉しいですね。このチームとしての公式戦は最後ですが、活動はまだ1か月残っているので、優勝したからといって浮かれてサボる子にはなってほしくありません。あとの1か月も、しっかりとやり切って中学生に向けて準備をしてもらいたいです。
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