心に残る卒団式のつくりかた。「卒団式にはチームと選手の個性があらわれる」~OZ湘南FCの場合~

2017年02月15日

コラム

保護者には後悔のない卒団式を迎えてもらいたい

 こうして、子どもたちにとっては、これまでの活動を振り返りながら、支えてくれた保護者や指導者たちに感謝の気持ちを伝えることのできる場となるのが卒団式。保護者にとっても感慨深いものとなることでしょう。

「僕も指導者をやりながら我が子を送り出した経験があります。息子は3年生で入団して4年間をこのクラブで過ごしましたが、卒団式を迎えたときには、親子共々やり切ったという達成感を味わうことができました。ただ、一方で指導者の立場となって卒団式に立ち会っていると、保護者から『もっと試合を見に行っておけばよかった』と後悔の言葉があったり、『うちの子には、こんな友達がいたのか……』と卒団式のときになって初めて子どもの様子を知る保護者の姿も見ることがあります」

 子どもが中学に進学してサッカーを続けても、小学生のときのような関わり方は出来なくなってきます。部活動であれば学校活動の一環になりますから保護者が手伝いに参加する機会もなくなります。また子どもは思春期になり親離れもしてくるでしょう。

「そうなんです。保護者が子どものサッカーに深く関わることができるのは小学生までなんですよね。それだけに、保護者が卒団式のときになって『なんで、もっと、あのときに……』という後悔をしてほしくないんです。皆さん、本当に忙しくて都合をつけるのも大変だとは思うんですが、なんとなく卒団式を迎えてしまうと、やっぱり感動も薄いものになるだろうと思います。

 けれども、忙しいなか、当番やクルマ出しや時には余計な出費もあったかもしれませんが、子どものサッカーの活動に一生懸命に関わってこの日を迎えたときって、やっぱり万感の思いがあるのかなと感じました。そういう経験をしてきたお母さんたちって、卒団してから何年経ってもよく集まっている。食事会や飲み会をしたりしてますよね」

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