『独自の移籍禁止ルール』廃止へ。改めて考えたいジュニアの育成現場の今

2017年03月14日

コラム

我が子の不利益に騒ぎ出す親の問題

 昔から狭いエリアで身勝手な権力を振りかざす指導者は紛れもなく存在したが、その数は徐々に減りつつあるというのが宮川氏の見方だ。

 それでも、今なお全国にあると言われるローカルルールに対しては「日本サッカー協会にも目安箱のような窓口はあるから、オフィシャルの場に実名を挙げて知らせて解決すべきです。被害を受けている親御さんは〇〇市の悪質な親玉が誰かというのはわかっているはず」という。が、その一方で、最近の移籍問題には子どもの「親」側にも問題があるケースもあるのでは、とこう指摘する。

「最近の傾向としては、ローカルルールのような制度がおかしいと指摘するのではなくて、自分の子どもが不利益を被ったときだけ文句を言っているケースも少なくない気がしています。

 子どもがわがままで、協調性がない、だから試合に出場できない、そして移籍したい、という流れがあるわけですが、移籍問題で子どもと一緒になってもめる親は、子ども同様にだいたいはわがまま。

 指導者からすれば、お前のところの子どもが勝手だから試合に出られないんだ、という言い分もある。ローカルルールというより、実は、感情論で揉めているケースも少なくない」

 感情的になるケースも含めて、移籍手続きをスムーズに進めるには、プレイヤーズファーストを掲げる日本サッカー協会が主導し、指導者にも親にもはっきりとわかる明文化されたルールが必要だろう。

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