サッカーの指導中に『怒鳴る』必要はあるのか?
2017年06月20日
コラム
『怒鳴る』指導を期待している保護者が多いのはひとつの事実
――なかには、意図を持って怒鳴る場合もあると思います。
確かに怒鳴ることで子どもを鼓舞して、選手をワンステップ上げられるという考えを持っている指導者もいるでしょう。でも四六時中それをやっていると、意味を成さないものになってしまう。特に起こった出来事に対するリアクションで怒鳴る指導はいけません。子どもに指示をしつづける指導もいいとはいえないですね。
例えば、普段は自由にプレーさせていて、ダメなプレーをしたときにポイントで怒鳴ることでその選手の成長につながるとか、チームが引き締まるというものはあり、と思います。その場合は『指導』と捉えます。
ジュニア年代の指導者は特に『うちはのびのびやらせています』と言いながらも、実際の現場では怒鳴っているケースが多い。これは怒鳴っていないと、保護者が指導してもらった気にならないという現実もあります。
――保護者自身が厳しくされた経験を持っていて、それが正しいと思っている方もいるということでしょうか?
我々ぐらいの世代だと怒鳴られて、殴られてスポーツをしてきた方が普通だったりします。それを経験してきた親が、逆に自分の子どもに対して厳しくなれず、甘くなっている。そうは言っても、甘やかしつづけるのはよくないとも思っている。だから、誰かに怒ってほしいと思う。
それをチームに求めている人が結構います。『うちの子をどついてくれて構いません』という親がいるチームもあると聞きますし、そこを期待して指導者が怒鳴るチームに入れる親もいるようです。
理不尽とわかったうえで、それを期待して入れる。親の自分にはできないから、そこは頼む、と。僕はあり得ないと思うけど、そういった“親のニーズ”があるというのもひとつの事実ですね。
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