風間理論による”外す”。「敵の1人を壊すこと」

2017年10月30日

コラム

「外す」は”敵の1人を壊すこと”

「外す」も「受ける」の一種には違いない。 ただし、「一歩を速く予測する」必要がある。「一歩を見逃したらダメです。中盤なら二歩でも間に合いますが、ペナルティーエリアへかかるところでは一歩が勝負です。つまり、予測をしないとパスが遅れてしまう」
 
 風間さんが予測を速くと強調しているのは、例えば(図 8 )のような状況でのパスのタイミングに表れてくる。この一連の動きを分解してみよう。

 まず、FWがDFに対して仕掛けて、「一歩」を出させた(図 9 ー 1 )。

図8

図9-1

 次の瞬間にFWはDFの「矢印」からズレる(図 9ー2 )。この段階で受け手はパスを受けられるスペースを確保している。ところが、出し手がこの状態を見てからパスを出すのでは遅いのだ。プル・アウェイのアウェイを見てパスを出すのは、ボールが届くまでにDFが体勢を立て直して守備に入る可能性があるからだ(図 9ー3 )。

図9-2

図9psd

 プルの段階でアウェーを予測し、その瞬間にパスを出せばジャストだと風間さんはいう(図 9ー4 、5 )。

「FWが動ききった後にパスを出すとオフサイドになりやすいですし、DFも動き直しができる。DFが下がった瞬間にパスを出すことが大事です。『当ててやる』感覚ですね。受け手が外した動きを見て、その残像でパスを狙うとけっこうボールが抜けてしまうんです。スペースを狙うのではなく、受け手の動きを予測して足下にボールを当ててやるイメージです」

図9-4
 

図9-5

 そして、風間さんは「外す」について「敵の1人を壊すこと」だと表現する。


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【発行】株式会社カンゼン
【著者】風間八宏・西部謙司
四六判/168ページ
2017年10月23日発売

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