ジュニア年代の理想的なポジションの決め方とは?
2017年11月09日
コラムジュニアサッカーの現場にはさまざまな疑問や悩みがつきもの。ここでは指導者から保護者の方々、そしてこどもが抱くものをファンルーツの指導者たちがアドバイスします。今回は、ジュニア年代のポジションの決め方ついて1つの疑問を解決します。
(再構成、写真●ジュニサカ編集部)
Q
小学生年代のポジションの決め方はどのようにすればいいですか?

子どもの意見を最大限に尊重してあげるのが理想的
低学年のうちは団子サッカーになると思います。この時期にはポジションを決めてしまうと、他人任せにしてしまうことや、失敗の責任を押しつけあうこともありますので、団子サッカーのように、全員が攻撃して全員が守るような環境にすることによって、みんなに責任を持たせることも成長への第一歩となることでしょう。
実際にポジションを決めるのは、高学年になってからになると思います。まず、海外に目を向けてみると、オランダやドイツでも、小学生の頃にポジションを固定化しています。ただし、ひとつのポジションに貼りつけてしまうのではなく、複数のポジションができるようにと決めていることが多いようです。
フォワードであれば、対面するポジションにあたるセンターバックも経験させます。左利きの選手であれば、最初は利き足のサイドを経験させるとよいでしょう。ボールを受けるときに、体の向きがピッチに対して開いた状態(オープンスタンス)になるので、視野の確保がしやすくなり、プレーの選択肢を広げることにつながります。それから、ライン際での感覚や利き足でのボールの持ち方を意識づけることもできます。ウィングから取り組んだら、同じサイドのハーフからサイドバックまで経験させるようにします。相互に関連性のあるポジションを経験することで、それぞれの役割を把握しやすくなるからです。
一方、日本においては、ひとつのポジションに固定してしまうケースが比較的多いように思われます。メリットとしては、その選手が与えられたポジションに適性があり、フィットすれば、じっくりと経験を積むことができますので、スペシャリストへと育つ可能性もあるのですが、将来的には選択肢を狭めるリスクもあります。
少年時代に前線や中盤を経験した選手は、得点感覚に加えて、ボールを奪う守備の意識も身につきますが、守備を専門にしてきた場合には、あまりゴールを意識したプレーをする機会は訪れません。プロのサッカープレーヤーでも、守備的なポジションで活躍している選手が、もともとはセンターフォワードやトップ下などの攻撃的なポジションだったことは多いのですが、反対にディフェンダーからフォワードにコンバートされて才能を開花させた例はあまりないようです。
ともあれ、ポジションを決定するときには、指導者が子どもの意見を最大限に尊重してあげるのが理想的ではないでしょうか。 本人が「このポジションをやりたい!」と 宣言したら、たとえ失敗したときにも、自分が決断したことなので、指導者に責任を転嫁することはできませんから、やり遂げようと努力をすることでしょう。
■攻撃的⇒守備的なポジションで成功しているプロサッカー選手
●槙野智章選手(浦和レッズ)
●中澤佑二選手(横浜F・マリノス)
●栗原勇蔵選手(横浜F・マリノス)
●内田篤人選手(1.FCウニオン・ベルリン)
●長友佑都選手(インテル)
●ダニエウ・アウヴェス選手(パリ・サンジェルマン)
●アンドレア・ピルロ選手(ニューヨーク・シティFC)
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