2点差からの逆転劇!! 後半怒涛のゴールラッシュで4得点を奪った栃木SCが全国大会出場を決める/第41回全日本少年サッカー大会 栃木県大会
2017年11月13日
大会情報0-2から逆転!! 栃木SCが優勝を飾る!!
文・写真●中澤捺生/ジュニサカ編集部
11月12日(日)、栃木県さくら市総合公園さくらスタジアムにて『第41回全日本少年サッカー大会 栃木県大会』決勝戦が行われ、栃木サッカークラブ(以下、栃木SC)が4-2でFC中村を下し、5回目となる全国大会出場を決めた。
晴天に恵まれ最高のコンディションの中で行われた栃木SCとFC中村の決勝戦。試合は開始早々に動いた。1分、左サイドでボールを持ったFC中村8番・高久陽生くんがペナルティーエリアの外からミドルシュートを放ち先制ゴールを奪う。勢いに乗るFC中村はその5分後に追加点を挙げる。左サイドをドリブル突破した16番・村上竜規くんがGKと1vs1に。シュートは一度セーブされたものの、こぼれ球を自ら押しこみスコアを2-0とした。
左SBでプレーした栃木SC2番・臼井春翔くんは開始早々に2点を奪われた原因について「立ち上がりからみんな集中力を欠き、守備でも出足が遅くて先にシュートを打たせてしまいました」と話す。
その後、栃木SCはボールを保持する時間こそ長いものの、FC中村の球際の強さや出足の鋭さに苦しみ前半は決定機を作ることができなかった。
FC中村が2点のリードで折り返した後半、栃木SCが怒涛の反撃を見せる。「ハーフタイム中に味方と話し合ったり、円陣を組んで気持ち入れなおしました」。(栃木SC10番・阿部敢汰くん)その効果が後半早々スコアに表れた。2分、ペナルティーエリア左の外でパスを受けた14番・石川丈慈くんが右足強烈なシュートを突き刺し一点差に詰め寄ると10分に同点に追いつく。「丈慈くん(14番・石川くん)が良いパスを出してくれたので思い切ってシュートを打ちました」と話す2番・臼井くんがペナルティーエリア内にまで駆け上がると中央から出されたパスをダイレクトでゴール右隅に叩き込んだ。
栃木SCは同点直後にもGKと1vs1の決定機を作るなど、猛攻を続ける。一方、FC中村は次々に攻めあがってくる栃木SCの選手に対応できず防戦一方に。そして13分、敵陣中央やや右の位置でFKを得ると、14番・石川くんが右足一閃。強烈なシュートがゴール左隅に突き刺さり栃木SCが逆転に成功した。その2分後には8番・川崎奏音くんがチーム4点目となるゴールを決め2点差となった。
FC中村は試合終了間際、10番・舘野勇輝くんがFKから強烈なシュートを放つも1番・GK大橋巧夢くんがビッグセーブ。試合後、「横に弾くとゴールに入ってしまう可能性があったので、あえて上に弾いてCKに逃れようと思いました」と教えてくれた。
結局、試合は栃木SCが4-2で逆転勝利。12月下旬に鹿児島県で行われる全国大会へ切符を手にした。
金澤祐介監督は「ハーフタイムで選手たちに、『点数を奪うためには前線に人数を増やさないといけない。ボールを追い越し、ペナルティーエリア内に積極的に侵入していこう』と、話しました。そして、すぐに実行してくれて、後半の早い段階で1点を取れたことが試合に勝利した大きなポイントだったと思います。後半、チームのパス、プレーのスピードが早くなったことで相手守備陣の間が広がり多くのチャンスを作ることができました」と、逆転勝利を収めた要因を分析していた。
前半早々に2失点を喫したものの後半、4得点を奪い逆転で優勝を飾った栃木SC。「このチーム(栃木SC)は立ち上がりに失点が多いので全国大会までには練習して修正していきたいです」と、石川くんが話すようにチームの課題を克服し、より強くなった栃木SCが全国の舞台で躍進することを期待したい。
<ジュニサカMOM>
栃木SC 14番 石川丈慈くん
石川くんは決勝戦で2Gを挙げました。高い技術を持ち体の使い方も上手くボールを取られない選手です。中盤で攻撃を組み立てるだけでなく隙を見ては前線に駆け上がり、何度も相手ゴールを脅かしていました。
ペナルティーエリアの外から右足で強烈なゴールを決めた1点目のシーンは「パスを受けて中にドリブルしたらマークが外れてフリーになったのでシュートを打ちました」と語り、逆転ゴールを決めたFKでは「相手が壁の準備ができていなかったので咄嗟に打つ判断をしました」と、試合後に話してくれました。
■石川くんの全国大会への意気込み
全国大会ではグループリーグを1位で突破して優勝したいと思います!
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