「オフ・ザ・ボール」でスペースを作る方法。リヴァプールFWが見せる”黒子の動き”とは?
2018年01月25日
サッカーエンタメ最前線今季、無敗だったマンチェスター・シティを止めたのはユルゲン・クロップ監督率いるリヴァプールでした。その試合で活躍したサディオ・マネ(セネガル代表)、モハメド・サラー(エジプト代表)の両ウィンガーはカウンターを武器とするリヴァプールで絶対的な存在です。今シーズンのリーグ戦では2人で「24」ゴールを奪っています。そんな彼らを陰ながら支えている選手がいます。それはロベルト・フィルミーノ(ブラジル代表)です。今回は黒子役としてチームを支えるフィルミーノの動きを紹介します。
文・写真●中澤捺生/ジュニサカ編集部、Getty Images
”黒子役”としてリヴァプールの攻撃を活性化
爆発的な攻撃力を誇るリヴァプール。プレミアリーグでは54得点(第24節終了時点)。UEFAチャンピオンズリーグのグループステージの6試合ではパリ・サンジェルマン(25得点)に次ぐ23得点を記録しています。
マネ(セネガル代表)やサラー(エジプト代表)といったスピードスターを生かした”カウンター”を武器に高い攻撃力を発揮し、第23節ではマンチェスター・シティ相手に4ゴールを奪い無敗記録をストップさせました。
カウンターを武器とするリヴァプールには絶対的な存在、両ウイングのマネ(6点)とサラー(18点)はプレミアリーグで「24」ゴールを奪っています。そんな2人のスピードスターが、なぜリヴァプールで生き生きとプレーできるのか。ユルゲン・クロップ監督の代名詞である”ゲーゲンプレス”が浸透したことも理由の1つですが、”黒子役”として貢献しているある選手がいることも大きな要因です。
ある選手とは、リヴァプールのフォワードでプレーをしているフィルミーノ(ブラジル代表)です。
両ウイング(マネとサラー)の最大の武器はスピード。フィルミーノはそのスピードを生かすために必要になってくるスペースを作ったり、中盤に下がってボールを引き出す動きを試合中に何度も行っています。
例えば、上記の動画38秒~(レスターシティ戦)のシーンです。中盤の選手にパスを出し、右サイドから中にダイアゴナルラン(斜めの動き)をしたサラー。中央にいたフィルミーノは1mほど下がって、パスを貰いにいきました。すると、ディフェンダーがマークに付いてきたことで、ゴール前にスペースが生まれ、サラーがそこに走り込みゴールを奪いました。
このように、フィルミーノは中盤下がったり、両ワイドに流れたりと、オフ・ザ・ボールの動きでスペースを生み出します。そのスペースに両ウイングのマネやサラー、インサイドハーフのエムレ・ジャン(ドイツ代表)やジョルジニオ・ワイナルドゥム(オランダ代表)が飛び込み、チャンスを作りだします。ピッチ上で自由に動くフィルミーノがいることが、リヴァプールの高い攻撃力につながっています。
もちろん、フィルミーノ自身も”黒子役”に徹しているわけではありません。ボールを持っては、ドリブルを仕掛け「タメ」て、両ウィンガーが上がる時間を作ったり、サイドに展開し、自らエリア内に走ってゴールを奪ったりと、リヴァプールの貴重な得点源にもなっています。スペースを作り出すオフ・ザ・ボールだけでなく、パス&ゴーやゴール前でのテクニックなどもフォワードとして参考になる選手です。
オフ・ザ・ボールでスペースを作り、スピードのある両ウィンガーを生かして、リヴァプールの攻撃に厚みを加えているフィルミーノ。中盤に降りたり、サイドに流れたりと、どのようにしてスペースを作っているのか。上記の動画や試合を観て参考にしてみてください。
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