日本サッカーのレベルアップには何が必要か? スペインに学ぶ5つの「戦術意図」

2018年07月11日

サッカー練習メニュー

日本代表はロシアW杯でベルギー代表に逆転負けを喫し、ベスト16という結果に終わりました。W杯でベスト16以上の結果を残していくためにも日本サッカー界のレベルアップは必要不可欠です。そのためにも、まずは選手を育てることから考えていかなくてはいけません。そこで今回は「試合に使えるテクニック」を習得するために必要なスペインのトレーニングメソッドを紹介していきます。

文●坪井健太郎 構成●小澤一郎 写真●GettyImages、佐藤博之

『サッカー 新しい攻撃の教科書』から一部転載


KALININGRAD, RUSSIA - JUNE 25:  Andres Iniesta of Spain runs with the ball under pressure from Mbark Boussoufa of Morocco during the 2018 FIFA World Cup Russia group B match between Spain and Morocco at Kaliningrad Stadium on June 25, 2018 in Kaliningrad, Russia.  (Photo by Jamie Squire - FIFA/FIFA via Getty Images)

5つの戦術意図

 個人アクションとチーム/グループの戦術アクションとは切っても切り離すことのできない関係にあります。ここでは、その関係と仕組みをさらに深く見ていきます。『サッカー 新しい攻撃の教科書』『サッカー 新しい守備の教科書』でも紹介してきましたが、プレー中にはボールをどちらのチームが保有しているかによって「攻撃」と「守備」の局面が存在し、さらに細かく分類すると4つのモーメントに整理することができます。

【攻撃】
●守備から攻撃へのトランジション(切り替え)のモーメント(ボールを奪い、相手の守備が整っていない)
●攻撃のモーメント(相手チームの選手が守備のポジションにつき、組織が整っている)

【守備】
●攻撃から守備へのトランジションのモーメント(ボールを失い、自チームの守備が整っていない)
●守備のモーメント(自チームの選手が守備のポジションにつき、組織が整っている)
 
 これらの4つのモーメントにおいて、各プレーヤー、各グループ、各チームは攻守それぞれで「戦術的意図」となる5つずつの項目をベースにプレーします。

【攻撃の戦術的意図】
●引きつける/●相手の守備組織をかく乱する/●ボールを保持する/●前進する/●フィニッシュ

【守備の戦術的意図】
●ゴールを守る/●時間をかける/●攻撃を誘導する/●相手の前進を妨げる/●ボールを奪う

【図90】
図1
※クリックで画像を拡大することができます。

 これらの戦術的意図は概念であり方法論とは異なります。図90にもある通り、チーム/グループ/個人の戦術アクションは、戦術的意図を達成するための要素になります。
 
 図91にある例では、ライン間にスペースを作ることで「相手の守備組織をかく乱」すること、そのスペースを使う、加えて深さを取ってパスを受けるアクションによって戦術的意図である「前進」を達成しています。 

 チームプレーであるサッカーというスポーツをこのような視点で理解することで、トレーニング計画を練る際にも「4つの局面のどのモーメントなのか?」からスタートすることができます。

【図91】
図2
※クリックで画像を拡大することができます。

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