「夏休みのうちにどれだけ心身ともに追い込めるかが大切だ」。日本の“夏トレーニング”に対する違和感
2018年07月19日
未分類日本では、まだ夏の練習なのに2時間は当たり前に行なわれ、さらに合宿も盛んだ。一つ問いたいのは練習の時間や時間帯に気を配っている指導者がどの程度いるだろうか?子どもの体は体表面積が小さいから熱を発散しにくく、体温が上がってしまう。水を飲んでも水分は補給できるが、体温は下がらない。体に相当な負担がかかっているが、果たして指導者は理解しているのだろうか?夏のトレーニングについてドイツでサッカーを指導する中野吉之伴さんの言葉に耳を傾ける。
文●中野吉之伴 写真●ジュニサカ編集部、GettyImages、松田杏子
『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.49』より一部転載
夏休みは「休み」なのに激しい練習するのはなぜか
「ドイツでは、夏休みにどんなトレーニングをしますか?」
この質問に違和感を感じませんか?
私は「休み」という文字が入っていることから、日本の子どもたちも夏休みは休む時間だったのではないかなと思うのです。それなのに「夏休みのうちにどれだけ心身ともに追い込めるかが大切だ」と、そのようなキャッチコピーがいつからか出回るようになり、それを見聞きした大人たちが本気でそう思い込み、本気で追い込んでいます。
ジュニア年代のサッカー少年少女に目を向けると、夏の暑い時期に長時間の練習を行うことで、子どもたちの体を追い込んでいる指導者たちが後を絶ちません。
日本の子どもの夏休みはサッカーだけではなく、塾があったり、課外活動があったりと、本来は「休み」であるはずのスケジュールなのに、一向に休める時間が取れないようです。
そもそもドイツでは夏に練習をしません。学校からの宿題もありません。ラジオ体操や塾が行う夏期特別集中コースといったものもありません。
なぜか。
理由は簡単で、単純です。 夏休みとは「休む」時間を取るためのものだからです。子どもたちには普段のストレスの多い生活から解放されて、いろんな体験をするための時間が必要であり、まさに夏休みはそのために一番大事な時間といえます。
カテゴリ別新着記事
ニュース
- U-16日本代表メンバー発表!【AFC U17アジアカップサウジアラビア2025予選】2024.10.10
- 「JFAエリートプログラムU-14日韓交流戦」参加メンバー発表!2024.10.09
- U-18日本代表、スペイン遠征参加メンバー発表!2024.10.04
- サッカー日本代表メンバー発表!大橋祐紀が初選出【FIFAワールドカップ26アジア最終予選】2024.10.04
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
ADVERTORIAL
ジュニアサッカー大会『2024'DREAM CUPサマー大会in河口湖』参加チーム募集中!! |
人気記事ランキング
- U-18日本代表、スペイン遠征参加メンバー発表!
- 「JFAエリートプログラムU-14日韓交流戦」参加メンバー発表!
- U-16日本代表メンバー発表!【AFC U17アジアカップサウジアラビア2025予選】
- サッカー日本代表メンバー発表!大橋祐紀が初選出【FIFAワールドカップ26アジア最終予選】
- コンタクトプレーを嫌がる子ども?
- 人生最大の挫折――。本田圭佑がガンバユースに昇格できなかった本当の真相【後編】
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 「早熟」の基準とは何か。子どもたちの成長につなげる指導者の役割とは
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 東京都伝統のトレセン大会「TOMAS CUP」 で輝いた5人の選手たち/ジュニサカMIP