育成年代への提言。「どんな選手を育てていくか、ビジョンと方向性を確立する必要がある」
2018年08月04日
未分類
子どもの育成=ナショナルチームの強化
――フランスは若い選手を組み込んで活性化に成功しました。
「フランスは、前回までやや閉塞感がありましたが、今回はポグバやグリーズマンを軸にしつつも19歳のエムバペを入れてチームを活性化しました。それによってチームが躍動したと思います。苦戦したドイツやアルゼンチンは前回から主力に関してはそれほどメンバーが変わっていません。その辺りが、影響していたのではないでしょうか。前回大会の延長であればドイツも予選を突破したかもしれませんが、今大会は各国の力が拮抗していたため、足元をすくわれる結果になってしまいました」。
――ヨーロッパの中でもベルギー、スイス、クロアチアなど中堅国が力を伸ばしています。
「決勝へ進出したクロアチアは、もともと旧ユーゴ圏でテクニック的には高いものがありましたが、1988年のワールドカップ初出場からサッカーがさらに成熟してきました。ベルギーやスイスは育成からの積み上げが大きいと思っています。
強豪国が育成をやっていないわけではなく、育成に早くから力を入れたのはヨーロッパではフランス、ドイツです。1990年、1994年の2大会連続でワールドカップ出場を逃したフランスは国内に約600カ所の拠点を作ってジュニア世代の育成に乗り出しました。
ドイツは2000年の欧州選手権予選で惨敗したあとに約400カ所のトレーニング拠点を作り、トレセン形式で強化を図りました。ご存知の通り、そこからエジルらが育ったのですが、育成改革の成果が結果につながっていきました。
フランス、ドイツの成功を目の当たりにして、ベルギーやスイスなどいろんな国が追随して、育成の裾野が広がっていくことになります。国内に育成網を張り巡らせていくことで選手の発掘と育成が進んでいきました。
育った選手たちは、自国リーグ経由で続々とプレミアやブンデスでプレーし経験を積み上げていきます。その循環が中堅国の躍進につながった部分も大きいと思っています。もちろん、そのほかにも要素はあると思いますが、子どもの育成なしに、ナショナルチームの強化はありえません」
カテゴリ別新着記事
フットボール最新ニュース
-
バルセロナが逆転勝利。チェルシーがまさかの黒星【9日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
アーセナルが直接対決を制しCL首位浮上【26日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
バルセロナがチェルシーに完敗【25日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
上田綺世が先制ゴールもチームは敗戦【27日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
-
バルセロナ、終始リードを許す展開で辛くもドロー【5日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- U-15日本代表メンバー発表!【EAFFU-15 Championship 2025】
- U-22日本代表メンバー発表!【IBARAKI Next Generation Cup2025】
- U-18日本代表メンバー発表!鹿島アントラーズ・徳田誉も選出【2025 SBSカップ国際ユースサッカー】
- 脳に悪影響? 利き手矯正の弊害
- 「JFAナショナルトレセンU-12関西」が開催!
- すぐに「痛い」と言い出す息子…。
- ゴールに立ちはだかる守護神たち! ブラジル杯で見せた各国ゴールキーパーのスーパーセービング動画
- U-20日本代表候補トレーニングキャンプに参加するメンバー発表!! ジュビロ磐田の針谷岳晃選手ら選出
- 食育にもルーティン。”我が家のサッカー弁当”でコンディションを整えよう!!
- 激戦の東京都大会はヴィトーリア目黒FCが制する!/第28回バーモントカップ 東京都大会


















