たった少しの修正で状況が一変!バルサ指揮官が示した修正力。町クラブのパーシモンが見せた戦術的アプローチとは?/ワーチャレ取材日記①
2018年08月24日
U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2018
FCパーシモンが見せた街クラブの戦術的アプローチ!
少し話が変わるが、1試合目の途中に雲行きが怪しくなり、雨が降ってきた。空もどんよりと暗くなり、「夕方まで天気がもたなかったか…」と思い、カッパに身を覆って取材したが、試合終了後にはすっかりと晴れ、以降は一日中「もう勘弁してくれ」というほど日差しが肌に痛い日となった。夕方前から台風の影響で風が強まったため、2試合分が翌日にずれ込むスケジュール変更はあったが、大会主催者の浜田満氏も「なんとか、それだけでおさまる形の変更でよかった」と安堵していた。
さて、大会の話題に戻る。
この大会の見どころの一つに、街クラブが海外クラブやJクラブに対してどれだけ戦えるのかがある。今年は先週開催されたバーモントカップに出場し、ベスト8まで勝ち進んだFCパーシモンと優勝した大阪市ジュネッスFCも参加。彼らがどんなプレーを披露してくれるのかに注目をしていた。
その一つのFCパーシモンはイングランドの名門アーセナルFCとの対戦だった。今年のFCパーシモンは街クラブの中でも非常に質の高いサッカーをしている一つだ。彼らの特徴は戦術理解度が高いことだ。バーモントカップではサッカークラブでありながら、フットサルのビルドアップ戦術の「エイト」を見事に操り、フットサルクラブ顔負けのプレーをしていた。
そして、この試合でも一人一人が攻守に意図を持ってプレーし、アーセナルFCを相手に試合を支配していた。特に目立ったのは前線でのプレッシングの方法。通常はフォワードの1枚、もしくは2枚がボールを追い続けるが、FCパーシモンはゾーンによってプレスをかける選手がスライドしていた。つまり、ファーストディフェンダーとしてはフォワードからスタートするが、横にボールを出された時に追い続けるのは難しいので、中盤のボールサイドの選手がプレスに行くことで相手のビルドアップに対応していた。当然、そのスペースに穴が空くから中盤での横のスライドも他の選手が行っていた。
彼らは足下のテクニックにも優れるため、まずボールを一歩でもゴール方向へ運ぶ。それを基本としてピッチの幅をうまく使いながら相手の出方によって縦に仕掛ける。その連続性でアーセナルFCの選手たちを翻弄し続けた。結果的にビルドアップでの一回のミスで失点し、0対1で敗れてしまったが、その質の高さは海外クラブやJクラブとも引けを取らないものがあった。小学校最後の大舞台「全日本少年サッカー大会」に向けて個人的な楽しみが一つ増えた。
試合後もピッチ横で取材していると、偶然、大阪市ジュネッスFCの清水亮監督がすぐそばで試合視察をしていた。そこで「チャンス!」と思い、少しだけ時間をもらってその場で話を聞いた。残念ながらスケジュール変更に関する緊急の監督会議入ってしまい、話途中で終わってしまったので大阪市ジュネッスFCの話題についてはおもしろい内容も聞けたので、また別の機会で触れたい。
いずれにしろ長い1日が終わり、宿に帰って鏡を見ると、「台風直撃!」というニュースが嘘と感じるぐらい焼けた顔があった。やはりタフな1日だった。
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