「攻めること」ばかりに焦点を当てていいのか?日本に足りない守備の個人戦術
2018年09月03日
コラム
日本人指導者が教えるべき守備の個人戦術とは?
1対1の局面を作れる状況なのにパスで逃げられるというのは、周囲の選手がマークを怠っているからです。つまり、ボールを持っていない相手に対してのマークの原則を守備の個人戦術として習得すべきなのです。パスが出たらチェックに行ける距離を保ちながら、パスが乱れたり、弱かったり、あるいはボールを持っている選手が躊躇した動きを見せているときは、一気にインターセプトを狙う選択肢を持っておくことが重要になります。もちろん、前述した優先順位を守ったうえでです。
そうしてパスを出せない状況を周りが作り出したときに、確実にそこでボールを奪い取る戦術理解とスキルがなけれならないというわけです。せっかくその状況を作ったのに、突破を許してしまうともったいない。1対1は体の大きさだけで勝負が決まるわけではありません。フィジカルにもさまざまな要素があります。体のぶつかり合いで苦戦するならば、他の武器を見つけることが大切でしょう。スピードや小回りが利くなら、相手との距離を少し取りながらでも一気に懐に飛び込むタイミングを身につければ、ボールを奪い切ることができます。持久力があるなら、常に相手より先に動いて、ボールを運ぼうとしているスペースを先に埋めるようにすればいい。
いずれにしても守備に関しての基準が整理されないと、そうした武器も生かしようがありません。守備の基本は育成期に身につけておくべき重要事項です。もし子どもたちが守備を地味で面白くないと口にしているのだとすれば、守備の意味合いと魅力を伝えきれてないからです。
子どもたちが自ら相手を誘導してボールを奪い取り、それをチャンスに結びつけると考えたら、とても攻撃的なプレーだと言えませんか。守備の魅力を知る子がもっと増えてきたら日本も変わっていくでしょう。
【商品名】『ジュニアサッカーを応援しよう! VOL.50』
【価格】1,320 円(税込)
【発売日】9月6日(木)
【特集1】5つの視点から学ぶ 12歳までの『守備戦術』
◇元日本代表センターバックに聞く守備の極意●岩政大樹
◇ジュニア年代でおさえるべき守備の原理原則●松田浩
◇ドイツでは守備戦術をどう教えるのか?●中野吉之伴
◇中村航輔選手を輩出した柏レイソルのGK育成論●井上敬太(柏レイソルGKコーチ)
◇チームの守備は等間隔を意識する●西宮サッカースクール(兵庫)
【特集2】サッカーがうまくなる ジュニア年代のカラダづくり
◇日本代表コーチが教える「コンディショニングの基礎知識」●早川直樹
◇日本代表・武藤嘉紀選手も実践!可動性&安定性トレーニング●寺田拓司
◇横浜FCチームドクターに聞く!ジュニア年代に起こりやすいスポーツ傷害への対応●佐藤秀樹
◇脊柱と股関節の可動性を高めるヒグトレ●樋口敦
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