オスグッド、シーバー病…。成長期の子どもに起こるスポーツ障害の対応法

2018年10月10日

コラム

【対策すべき障害・症状】シーバー病

シーバー病

10歳前後の男児に多く見られるシーバー病

<どんなケガ?どんな症状?>
かかとの成長軟骨が剥がれて痛む

かかとの骨(橈骨)の後部に痛みを感じる障害です。踵骨骨端症とも呼ばれ、10歳前後の男児に多く見られます。痛みの原因は成長軟骨の分離。アキレス腱や足底筋膜の強い力によって、かかとの骨が引っ張られ、そのかかとの骨本体と骨端核の間にある成長軟骨が分離することで起こります。成長期の子どもの場合、成長軟骨が成長しておらず、そこに負担がかかって血流障害や炎症を起こし、痛みが生じます。

<どんなプレーで起こりやすい?>
プレーよりも偏平足や極端な内股やО脚など、足のアライメント(形)が問題で起こるケースがあります。その場合、理学療法士などにチェックしてもらい、靴やスパイクのインソールを用意するなどの対策が必要です。

<発見の仕方>
初期段階では外傷が見られないため判別が難しく、かかとに痛みを訴えるようであれば、通院しての検査を行いましょう。つま先立ちで歩いている場合は、要注意です。症状が進行すると、赤く腫れることもあります。

<処置の仕方>
よほど痛みがある場合は1~2ヵ月安静するのがよいでしょう。

<予防策>
ふくらはぎやアキレス腱、足底筋膜のストレッチを日常的に行って、これらの筋肉や腱の緊張を解いてあげることが大切です。


<プロフィール>
佐藤秀樹(さとう ひでき)

1990年、東邦大学医学部卒業後、同大学大森病院整形学科入局。2000年より行徳中央病院に勤務し、2006年より行徳中央クリニック院長。このほか、日本整形学科学会認定スポーツ医、日本体育協会公認スポーツドクターや横浜FCのチームドクターを務める。


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