食育の観点から見ると「秋はデトックス時期」。冬に向けて“カラダ”を作ろう!

2018年10月30日

コラム
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肉と魚を交互に食べるといい

 体をフラットな状態から「再構築」するには、バランスの良い食事はもちろんですが、血や肉の細胞を作る「タンパク質」と、その働きをより良くサポートする「ビタミンB群」を摂ることが特に必要不可欠です。

 タンパク質は大きく分けると、肉・魚・植物性たんぱくの3種類があります。どれも酵素やビタミンなどが含まれるため、生の方がオススメです。でも、子どもに食べさせるとなると、喜んで食べてくれる調理法がいいと思います。楽しく体を作っていきたいですからね。きっと、焼いたり蒸したりすると子どもも食べやすいでしょう。味付けは子どもの好みに合わせてください。

 成長期の子どもたちにとって重要な成長ホルモンは、タンパク質と脂質がないと出来ないものなのです。その中でも、成長ホルモンの母体はタンパク質です。そこで、肉や魚などの動物性タンパク質が「2」、大豆などの植物性タンパク質が「1」の「2:1」の割合で食べることをオススメします。

 なぜならタンパク質は口から入り、胃で消化され腸で吸収される時、アミノ酸という形で吸収されます。アミノ酸の中には必須アミノ酸といって体内では作り出されないものがあり、必ず食物から取らなくてはいけません。その必須アミノ酸がバランスよく含まれているのが動物性のタンパク質です。植物性のタンパク質には必須アミノ酸は少ないです。

 一般成人では1:1が理想ですが、成長期やアスリートなどタンパク質を多く必要とする時期は、2:1が理想です。欲を言えば、肉と魚を交互に食べるといいですね。肉と魚では、脂質の種類が異なりますから。魚の脂質に含まれるDHAやEPAは、脳に良いと言われているので成長期の子どもには大切です。

 タンパク質は筋肉、血管、血液、ホルモンなど、体すべてを作ります。骨づくりにも関わるため、とても重要な栄養素です。骨は主にカルシウムでできていますが、その吸収率を上げるためには、タンパク質は重要な役割を担っています。

 大豆、枝豆、豆腐、納豆などが植物性タンパク質と呼ばれますが、子どもは意外と苦手です。だから、例えば味噌汁でもいいです。味噌は大豆製品なので、お味噌を使った料理として出してもOKです。豚肉の味噌焼きとか、ナスの味噌炒めとか、工夫次第で子どもが大好きな料理に大変身します。他にも、ヒヨコ豆入りのスープやシチューもいいですね。

 最近、「クリスピーキヌア」といういい食材を見つけたのですが、スナックのようにそのまま食べたり、サラダにもかけたりしてもおいしいです。スーパーで販売しているほど日常に定着していて、レッドキヌアやブラックキヌアも売られていますので、ぜひ使ってみてください。

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