食育の観点から見ると「秋はデトックス時期」。冬に向けて“カラダ”を作ろう!
2018年10月30日
コラム
【管理栄養士の川上えり先生】
効率よく体を作るには、「ビタミンB群」が特に必要
タンパク質を使ってより効率良く体を作るには、「ビタミンB群」が特に必要です。ビタミンB群は、B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンなど8種類あります。これらはお互いに協力し合いながら、全身の細胞の代謝に関わり、エネルギーを作り出します。
例えば、豚肉にはビタミンB1も含まれていますが、ネギを一緒にとればタンパク質の吸収率を高めることができます。そのため、効率良く成長ホルモンになったり、筋肉になったり。タマネギやニラなども同様で、あの独特のニオイの元となる「アリシン」という成分が、ビタミンB1の吸収を高めるのです。
ビタミンB群が足りないと、タンパク質が吸収されやすい形に分解されず、せっかく食べたタンパク質が効力良く体づくりに回っていきません。食品はそれぞれがお互いに助け合い、体を作っているため、単品ではその効果が効率良く発揮できません。そういうことを意識し、旬の食材をうまく取り入れながら子どもたちの食事を作ってあげてほしいと思います。
これから寒くなっていくと、体も縮こまって硬くなります。そんな時にケガが起こりやすいですが、冬に向けた体の再構築には時間がかかります。できるだけ早く、体の土台づくりを始め、ケガをしない体を食事で作っていきましょう。
<プロフィール>
川上えり(管理栄養士)
海外プロサッカー選手の栄養アドバイスや、FCジュニオールの栄養アドバイザー。海外・国内遠征・合宿帯同や、アスリート向けレシピ制作、子育てママ向けのコラム執筆などで活動中
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