「旬の食材」を食べる意味とは? 秋の味覚の栄養素を知る!

2018年11月06日

コラム
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子どもたちの体は食べ物でできています。しかし、体が日々成長し、トレーニングなどで運動をする分、代謝されるカロリーや消費する栄養も多くなります。そこで今回は管理栄養士の川上えり先生が秋ならではの食材をご紹介していきます。旬の食材を使って子どもたちの体の土台を育てていきましょう!

構成●宇野美貴子


【前編】食育の観点から見ると「秋はデトックス時期」。冬に向けて“カラダ”を作ろう!


3食手づくりで子どもたちの「体の再構築」を

 9月のデトックス時期を経て体内がフラットで、どんなものでも吸収やすい体になっているのが10月のこの時期です。このタイミングだからこそ、新鮮な旬の食材を使ったものを口にすることをオススメします。旬のものはおいしいだけでなく、安価になっていることも多いのでお母さん方にも手に取りやすいと思います。

 私は佐賀県の片田舎で育ちました。両親と4人兄弟と父方の祖父母と一緒に暮らしていました。おばあちゃんや姉たちも料理を作ってくれるので、いつも食卓にはいろいろな料理が並んでいて、外食の記憶はほとんどありません。自給自足に近かったので、常に旬のものだけが料理を詰め尽くしていました。

 今振り返ると、とても贅沢なことだったのだと、大人になって気づきました。今はスーパーに行けば、何でも手に入る時代です。選択肢が多すぎて何を食べようかと迷うくらいです。だからこそ、子どものために何を選ぶかは重要なことだと思います。お忙しいお母さん方にとっては非常に難しいかもしれませんが、できるだけ添加物の少ないもの、旬のものを選び、3食手づくりで子どもたちの「体の再構築」をサポートしてあげてほしいと願っています。何年後かの選手たちの体を考えると、小学生時期の食事は大事なことです。

 共働きが当たり前ですし、その上、幼稚園や小学生の子どもはとても手がかかります。大家族の方もいらっしゃるかもしれません。もし手が回らないという時には、例えばパルシステムやコープなどのミールキットを利用されてもいいかもしれません。

 野菜や肉、魚などが切って届き、調味料などがセットとして自宅に届けられます。しかも食材は地産地消の新鮮なものだから、忙しいお母さんにとっては安心です。少し割高ですが、私もたまに利用させてもらっています。でも、考え方によってはキャベツやネギなどを買ってきても全部使い切れないうちにしなびれさせたり、腐らせたりしてしまうこともあると思うので、こんな便利なシステムもあるくらいに覚えておくといいかもしれません。

 管理栄養士からすると、独身のアスリート向けのセットでもあればいいなと思っています。最近の大学生アスリートは野菜嫌いの選手も多いです。先日、「どうやって野菜をとるの?」と聞いたら「野菜ふりかけです」と答えられて、すごく驚きました。その時に、両手でお皿を作って「この盛りが1日にとる野菜の量だよ。野菜ふりかけでこの量がとれる?」と伝えたのを思い出します。

 ぜひ、そういった食事に関する知識もご家庭で子どもたちに教えてあげて欲しいと思います。

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