サッカー進路を考える。「私立中学サッカー部」の場合
2018年11月21日
育成/環境
私たちの務めは『サッカーをプレーする場を提供すること』
東海大学菅生高校中等部サッカー部は随時練習参加を受け付けているそうだ。部員3選手に話を聞いたが、練習参加をして受験を決めた子もいた。
「最近の選手はだいたい平日に練習を体験し、受験して入部する子が多いです。練習は休憩を入れて90分から多くて120分。今日は15時10分に授業が終わり、16時に練習が始まって18時には終わりました。これがサッカークラブだと18時半ぐらいに練習がスタートし、20時に終えても帰宅するのは21時前後になります。うちは学校だから放課後すぐに練習し、帰宅後も子どもがある程度時間を持てるのは、保護者にとっても魅力のようです」
確かに町クラブで活動すると生活のリズムが夜に倒れてしまう。成長期を迎える中学生には十分な休息が必要だ。また思春期になり、サッカー指導以外の難しさを感じることが多くなる。
「学校生活と部活動の両方が見られることは、中学校のメリットです。私たちは朝8時半前後から部活動が終わる18時まで一緒にいて、授業、給食、部活と子どもたちのいろんな姿を目にしています。思春期の難しい時期も担任の先生と連携して彼らの成長をサポートしています。私は教師だから、人間教育を第一にしています。サッカー面にフォーカスすれば『上を目指してもらいたい』思いもありますし、それができる選手ならば応援します。でも、そうではない選手もたくさんいる中で私たちの務めは『サッカーをプレーする場を提供すること』です。それは心を満たすことでもあるし、やはり選手たちの中学生としての在り方を大事にするのが優先ですから」
藤原監督が新入生の親御さんにかける言葉がある。それは昨年までチャイニーズタイペイ代表監督を務め、滝川第二高校を全国の強豪へと押し上げた黒田和生さんが言ったことだという。
「同級生と仲良くできる。そして、先輩から可愛がられ、下級生から慕われる。そういう人間性を持つ選手が成長する」
よく子どもたちにも言うそうだが、それはサッカーがチームスポーツであることを象徴するような言葉だ。藤原監督は次のように続けた。
「パスと言ってもサポートする選手がいるからパスがつながります。ちゃんとパスがもらいやすいところに顔を出すとか、そんな心遣いができる選手が育つといいなと感じています。そうじゃないと苦しい時に戦えない」
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