サッカー進路を考える。「私立中学サッカー部」の場合
2018年11月21日
育成/環境中学校の部活だからこそゆとりある育成ができる
実は、藤原監督は東海大学菅生高校サッカー部の顧問でコーチも務めた経験がある。それだけに多感な中学生を指導する難しさをこう分析していた。
「中学生は一気には成長しない印象です。中1、中2、中3とすべての学年でモチベーションを高く持って走れるほど真っ直ぐには進みません。だから、どこかのタイミングで心のケアをして充電しながら進むことが必要なのではないかと思っています。小学生の頃のように何も考えずに好きなことだからと猪突猛進にサッカーをするわけではありません。
私たちはチームの様子によって『自分たちはどうしたいのか?』を冷静に見つめさせる時間を作るようにしています。小学6年生から中学1年生と、中学3年生から高校1年生に上がるのは全く違うこと。中3になれば、自らの実力や立ち位置は認識しているし、だからこそ簡単に『がんばれ』とは言えません。『あいつすごい。俺にはやれない』など現実を目の当たりにします。
だけど、サッカーが好きだから『また高校も3年間がんばろう』と心のエネルギーを充電する時間があれば次に進めます。ただ『レギュラーが好き』という意識でなく、どんな立場になっても、本当にサッカーが好きだという気持ちをもって、大切な時間をサッカーにかけてほしいです」
サッカー部は、基本的に秋までU-13で1チーム、2・3年生でAとBの2チームを構成する。監督に聞くと、大会もすべてがAで出場するわけではなく、Bで出場するなど各選手に試合のチャンスを与えているという。そうやって個々に自分を見つめ直す時間を作りながら選手を育成する。そのゆとりが持てる時間が、藤原監督流の人間を育むスパイスのようだ。
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