プロになることがゴールじゃないでしょ?  興國・内野智章監督のブレない理念

2019年02月08日

育成を考える

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【興國高校サッカー部を率いる内野智章監督(写真●吉村憲文)】

日本の常識というのはひとつの考え方に過ぎない

――毎年12月のスペイン遠征は何を目的にしていますか?

「日本っていう国は偏見の塊で、世界を知りましょうと。サッカーだけでなく、すべてにおいてです。日本の常識というのはひとつの考え方に過ぎないと。日本がすべてでないと。それに尽きます。

 行く前はスペインというのは小柄でテクニカルな選手がパスをつないでフットボールを織りなしている国だと選手たちは思っています。

『どう思う?』『いや、めっちゃでかいし、結構蹴ってます』『そうやろ』と。2部とか見ると止める、蹴るの質の高い大学サッカーみたいなパワフルサッカーのチームもあるし。だから僕らはスペイン代表とバルサとレアル・マドリーを見てスペインを語っていますが、実際にいってみないと分からないんです。『どうや?』『違いました』『そうやろ』って。

『チャビ(元バルセロナ)みたいなタイプでここで生き残ろうと思った時に、外国人助っ人としてやれるか?』『いっぱいいます。スーパーな奴が』となる。

 日本人は(海外に行けば)自分が外国人助っ人になるという感覚を持ってない島国なんです。小柄なテクニシャンやからスペインにいきたいっていうけど、スペインって大柄な奴が一杯おるし、小柄なテクニシャンの上手さっていったら、こんだけフィジカルが凄いやつらの中で、小柄で出れるやつがどんだけ凄いか分かったやろと。じゃあ何が通用して何が通用しなかったかを経験した上で、通用したことが日本人の良さやし、通用しなかったことを高めることが日本人のやるべきことでしょと。データベースが子どもたちの頭の中にないんです。

 そしてこれはあくまでもスペインの現状で、ドイツに行ったら違うし、フランスに行ったら違うし、イングランドに行ったら違うし、オランダに行ったら違う。という話がほとんどですね」

――意識の変化は感じ取れますか?

「まず目からうろこ。そして『監督が常日頃言っていたことは本当だ』と。『スペインってこんなんなんや』から『俺ら通用するぞ』っていう流れですね」

――現地の指導者の評価は? 昨年の遠征ではバルサやレバンテとも対戦しました。
 
「どこまでが本心かは分かりませんが、いいチームだね、すごい上手いともいってくれます。クローズドスキル的な要素が上手いといってくれてると思っています。

 バルサは『ポゼッションは興國のほうが高かったね』と言ってくれましたし、『僕らがやりたいことをやられちゃったよ』みたいな感じでした。ただそんなに詳しく教えてくれないですよ。

 レバンテは分析してくれて、この選手はうちに欲しいみたいなことを言ってくれました」

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