試合後の「疲労回復」を助ける献立づくり! 不足しがちな“3つの栄養素”とは
2019年05月07日
フィジカル/メディカルサプリメントではなく食事でタンパク質を
タンパク質の1食分の理想的な量は、体型や本人が食べられる量にもよりますが、個々の手のひらの体積を目安にするとよいでしょう。お肉や豆腐を盛り付けるときには、子どもの手のひらに乗る容量をイメージしてみるといいと思います。
これらを踏まえ、試合後の夕飯の理想的な献立は「動物性タンパク質」と「植物性タンパク質」をバランスよく取り入れたメニューがお勧めです。
・ご飯
・肉or魚介類
・豆腐入り味噌汁
・野菜
・フルーツ
※参考=厚生労働省「良質なタンパク質」
スポーツに熱中するお子さんを持つ保護者の中には、「タンパク質が不足するのならサプリメントで補ってもいいのかな?」という疑問を抱かれたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
タンパク質の英語訳は「プロテイン」と言いますが、日本では「プロテイン」が筋肉増強を目的とした健康食品のイメージが強くなっています。プロテイン入りの健康食品は、必須アミノ酸やビタミンがバランス良く配合され、低脂質、低カロリーの商品もあります。
しかし、厚生労働省から発行されている『健康食品の正しい利用法』では、「発育期の子どもが健康食品を使用することへの体への影響は解明されていないことが多く、常用することで本来身に着けるべき正しい食生活が身につかなくなる可能性もある」とも書かれています。
そもそも、子ども自身が食事を「よく噛んで食べる」ことは、脳に刺激を加えて集中力を高めることにつながります。ですので、ジュニア年代の子どもたちにはできるだけ日々の食事からタンパク質を摂るようにさせてあげてください。
【プロフィール】
川上えり(管理栄養士)
海外プロサッカー選手の栄養アドバイスや、FCジュニオールの栄養アドバイザー。海外・国内遠征・合宿帯同や、アスリート向けレシピ制作、子育てママ向けのコラム執筆などで活動中。
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