力任せに蹴ってもボールは飛ばない。ケガをしにくい身体の使い方とは?

2019年06月09日

フィジカル/メディカル
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ヒグトレ_パフォーマンスピラミッド

どの順番でトレーニングすればいいか

 サッカーにおけるフィジカルトレーニングには、取り組むべき順番と段階があります。それがこの2つのピラミッドの図です。

 上の図のように、まずサッカーという競技に特化したトレーニングをする前に、「基礎体力」を身につける必要があります。歩く、走る、跳とぶなどの、人間の基本的な運動能力です。それらの運動ができるようになると、キックやドリブルなどのサッカーに特化した「スポーツ技術」の幅が広がります。

 また、「スポーツ技術」は競技特有の戦術にも影響されるので、「基礎体力」と並行して行うのがよいでしょう。

 下の図のように、「基礎体力」は、さらに細かいピラミッドに分けることができます。「モビリティ(可動性)」、「スタビリティ(安定性)」、「ムーブメント(連動性)」の3つが土台として並び、その上に「パフォーマンス」、さらにその上に「スキル」が乗ります。股関節や肩甲骨の可動域を広げることは、「モビリティ」にあたります。

 本書で行うトレーニングは「モビリティ」、「スタビリティ」、「ムーブメント」の向上を目的としたものです。つまり、土台の土台である多様な動きを身につけ、その上に乗るスポーツ技術や戦術能力をより大きくするためのものです。

 土台がもろければ、その上にどんな高級な材質で家を建てたとしても、少しの地震で崩れてしまいます。同じように、優れたスポーツ技術や戦術を習得するためには、基礎体力のトレーニングが欠かせない、というわけです。


樋口敦氏による親子向けクリニックを開催!「小学生のためのヒグトレ ~背中を柔らかく鍛えるとサッカーはうまくなる~」


<プロフィール>
樋口 敦(ひぐち あつし)

1983年6月13日生まれ、岡山県出身。理学療法士、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。大学卒業後、千葉県、神奈川県のスポーツ整形外科に勤務。スポーツ選手を中心に20,000人以上のリハビリを行う。2011年、ファジアーノ岡山(当時J2)の理学療法士に就任。プロサッカー選手のリハビリ、コンディショニング、トレーニングを2年間担当。現在はJリーガーやアマチュア選手のパーソナルトレーナーを務める。ツイッター:@1983physio


81GleDl8tsL【書名】10代のための新しいトレーニング ヒグトレ 背中を柔らかく鍛えるとサッカーはうまくなる
【発行】株式会社カンゼン
【発売】2019年6月13日
【判型】A5版・160P
【価格】1700円(税別)

サッカーは足を使うスポーツですが、足の力だけでは、力強いボールを蹴ることはできません。脊柱(背骨)のしなりが生んだパワーを肩甲骨と股関節を介して腕や脚に伝えます。
そのためには、モビリティ(可動性)、スタビリティ(安定性)、ムーブメント(協調性)を高める必要があります。脊柱、肩甲骨、股関節のモビリティ、スタビリティ、ムーブメントを高め、怪我をしにくく、力強い動きを手に入れるための理論とトレーニング方法を紹介します。

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