おにぎり“マジック”さえ知っていれば酷暑だって怖くない!

2019年07月02日

フィジカル/メディカル
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昨今の夏はどんどん気温が上がり、サッカーをプレーする子どもたちにとって過酷な季節になっています。これはお母さんやお父さんにとっても頭の痛い問題ではないでしょうか。熱中症予防はもちろん、食欲が落ちやすい夏に「どうしたら効率よくエネルギーを補給できるか」ということは、夏季の食育における大切なポイントです。そこで、7月の食育連載は「効率のいい食事で体力を回復させる」をテーマとし、管理栄養士の川上えり先生に話をうかがいました。 

構成●北川和子


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参照=気象庁ホームページ「全国の日最高気温35℃以上(猛暑日)の年間日数の経年変化(1920~2018年)
   
夏バテ予防は「早めケア」が鉄則!
      
 サッカーをはじめ、スポーツをする子どもにとって最近の夏はとても過酷な季節になっています。特に、サッカーのように屋外での激しいプレーを伴うスポーツは熱中症のリスクと隣り合わせですから、お母さんたちも日々神経をすり減らしているのではないでしょうか。実際、今の子育て世代が子どものころと比べて35度を超える「猛暑日」は増加傾向にあり、夏の子どもの体調ケアは、親にとって切羽詰まった問題となっています。
   
 このような気象の変化を受け、東京都少年サッカー連盟では「子どもの安全を配慮して7月と8月の公式戦は基本的に行わない。猛暑期間に試合を実施する場合は猛暑対策に則ってきちんと安心安全な実施運営を願いしたい」という通達が出たそうです。今後、この動きは全国に波及していく可能性もあります。
   
 とはいえ、東京都以外のエリアでは試合が実施されると思われます。暑さで激しくエネルギーを消耗するこの時期には、「暑さから命を守る」ことが最重要事項ですが、気象による体調変化を最小限に抑え、プレーのパフォーマンスを落とさないために『きちんと食べる』こと、そして『食べられる体をつくる』ことがジュニア世代の子どもにとっては何より大切です。
   
 そこで、今月は「効率のいい食事で体力を回復させる」をテーマにしました。夏は、食欲の落ちやすい時期です。屋内と屋外の温度差で引き起こされる自律神経の不調や、冷たいものの摂取しすぎによって消化器の機能が低下するのは、食欲減退の大きな原因の一つです。結果としてエネルギーやビタミンが不足し、だるさや疲労感をともなう『夏バテ』の状態に陥ってしまうこともあります。
   
 このような状態を予防するために私が栄養管理するアスリートのみなさんには、常々「暑さには早めの対処を」と伝えています。暑さが盛りを迎える前からこまめな水分補給と、正しい食生活の習慣をつけてもらうためです。日常生活においても、とにかく胃腸を疲れさせないように冷たい飲み物や食べ物を取りすぎないこと、エアコンで体を冷やしすぎないことには注意を払ってもらっています。
   
 でも、アスリートですら、そこまで徹底しても食欲が落ちてきてしまうことがあります。だから、そのようなときはお茶漬けや、麺類、フルーツゼリーなど、のど越しのいいもなどをメニューに取り入れながら、『消化に負担のかからないものを意識し、食べる量を可能な限り落とさない』ことに努めてもらっています。
   
 ジュニア年代においても、アスリートと同様に本格的な暑さが来る前、食欲が落ちる前の『前倒しケア』が体調管理のカギを握ります。最も大切な水分補給ですが、少年サッカーの現場では、その重要性が広く認識されはじめていると思います。一方で、意外と忘れられがちなのが、きちんとエネルギーを補給することです。暑くなると激しく体力を消耗するうえに、汗で水分とミネラルが体外に排出される量が増えるので「失われた栄養を補給する」ということを頭において、食事や間食の用意をしてほしいと思います。
   
 運動前後の正しい栄養補給は、速やかな体力回復にもつながります。私たち日本人にとって最も身近で、最も効率的なエネルギーと栄養補給手段としてお勧めしたいのが、ご飯を握った『おにぎり』です。

      

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