「たくさん動いたからエネルギー補給をしなくちゃ」と子ども自ら…。親子で一緒に“食育”を学ぶ価値
2019年08月02日
メンタル/教育ジュニアサッカーに関わる指導者・保護者のためのWEB媒体『ジュニアサッカーを応援しよう!』は7月下旬、夏休み特別企画として「親子で学ぶジュニアアスリート栄養学、親子で一緒に補食・スポーツドリンク作り」を開催しました。サッカーが大好きな小学生男児2人を連れて参加したライターが、当日の様子をレポートします!
取材・文●北川和子 写真●ジュニサカ編集部

プロアスリートの食事の量にびっくり!
「親子で学ぶジュニアアスリート栄養学」に登壇したのは、『ジュニサカ』の食育連載でおなじみの管理栄養士、川上えりさんです。当日は、5組の親子が参加。前半は、栄養学について学び、後半は子どもたちが簡単な調理に挑戦しました。
最初は、栄養学についてレクチャーを受けます。まず、体を構成するタンパク質、エネルギー源となる炭水化物や脂質、そして体調を整えるビタミン・ミネラル・食物繊維について学びました。
「ヒトの体を自動車に例えると、車のボディを作っているのがタンパク質。でも、車があっても燃料がないと、走らないよね? その燃料の役割をしているのが、ご飯やパンです。そして、なめらかに車を動かすために必要なのが、エンジンオイル。野菜に多く含まれているビタミン・ミネラル・食物繊維が車にとってのオイルの役割をしています。3つの条件がそろうと、ほら、自動車は前に進むことができました!」(川上さん)
川上さんは、子どもでも理解しやすいよう、人間の体を「自動車」、エネルギー源を「燃料」、ビタミン・ミネラル類を「オイル」に例えてそれぞれの働きや相互作用について説明します。子どもたちは、「自動車」「燃料」「オイル」の3つの条件がそろうと自動車が動き出すスライドに真剣に見入っていました。
続いて、会場のスクリーンに川上さんが栄養指導をするプロのアスリートの一食分の食事が映し出されます。
たっぷりのご飯、パン、めん、肉、味噌汁、野菜、ヨーグルト、果物、ジュースと牛乳……。1食で1,500kcal相当の食事は、子どもたちにとっては、異次元の量だったようで、驚きの声がもれました。
筆者の子どもも「あんなに食べたら、お腹いっぱいになっちゃうよ!」と目を丸くしていました。アスリートたちが高い意識を持って食事をとっている姿を垣間見ることで、食事とスポーツの密接な関係性について感じ取ることができたようです。
その後はクイズも交えながら、学童期(6歳~11歳)の理想的な食事について学びました。
学童期の1日に必要なエネルギー量の目安は男の子で1,800kcal、女の子は1,700kcal。川上さんによれば、カロリーを意識しながら、栄養バランスも意識することがとても大切だといいます。
とくに、骨量が増え続ける17歳までの時期は、カルシウム、ビタミンD、マグネシウムの摂取量が大人になってからの骨の健康にも大きな影響を及ぼすとのことでした。
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