圧巻の強さを見せたブリンカールが4年ぶり2回目となるバーモントカップ制覇!!
2019年08月13日
ジュニアサッカーニュース
(取材・文・写真●高橋大地)
10日から3日間にわたり東京都・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館・屋内球技場にて開催された『JFA バーモントカップ 第29回全日本U-12フットサル選手権大会』は、愛知県代表・ブリンカールFC(以下、ブリンカール)が決勝で北海道1代表・北海道コンサドーレ札幌U-12(以下、コンサドーレ)を4−1で下し、4年ぶり2回目となる優勝を果たした。
決勝は、U-12年代のフットサル日本一を決するのにふさわしい、内容の濃い好ゲームとなった。決勝までの6試合で40得点を記録したコンサドーレと45得点を記録したブリンカールの対戦。両チームともに、圧倒的な攻撃力を見せてきたが、ブリンカールがコンサドーレにある程度ボールを持たせてカウンターを狙う展開に。
試合を動かしたのは、虎視眈々とチャンスを伺っていたブリンカール。4分、ブリンカール10番・宮川陸斗くんがプレスを強めるとそこから12番・鈴木蒼二郎くんと7番・荻野改斗くんが連動し、ボールを奪取。宮川くんのスルーパスに抜け出した荻野くんがトゥーキックでゴールネットを揺らし、ブリンカールが先制。
しかし、コンサドーレの選手たちも焦ることなく試合を進める。8分、途中出場の11番・山根且稔くんがシュートのこぼれ球に反応し、同点ゴールを決める。U-12年代のフットサル最高峰の戦いは緊迫したムードで試合が進み、観客は固唾を吞み、戦況を見つめた。
緊迫した試合を再び動かしたのはブリンカール。13分、ブリンカール9番・木下朝陽くんが7番・荻野くんに縦パスを入れる。そのパスを受けた荻野くんは、DFを背負ったままCK付近に追い込まれたが、トリッキーなパスを自身の(と、ついてきたDF)背後のスペースに送った。その意表をつくパスに唯一反応していたのは9番の木下くん。見事なワンツーを決めたブリンカールが勝ち越しに成功する。その後は、エース・宮川くんのゴールも飛び出し、荻野くんのダメ押しのゴールで4−1とリードを広げたところで歓喜の笛。
大会を通じて、素晴らしいパフォーマンスを見せたフットサルチームが再びバーモントカップを愛知県に持ち帰った。
<ジュニサカMOM>
■ブリンカールFCの全メンバー
突出したエースの存在、大事な場面でゴールを決めたアタッカーの存在も際立ったが、大会を通し、チームとして圧倒的なパフォーマンスを見せた。その要因は、選手層の厚さはもちろんのこと、出場した選手全員が高い技術力を発揮し、相手を組織で封じ込める戦術の共通理解があったからこそではないだろうか。全国大会決勝の舞台でも、全員が出場し、フットサルチームとして素晴らしい輝きを見せてくれた。
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