”苦手なキノコ”もアイデア次第で美味しく。秋は食物繊維を摂ろう!

2019年10月08日

フィジカル/メディカル

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旬のイモ類は試合時の糖質源としても有効

 食物繊維が豊富な秋の食材と言えば、イモ類も欠かすことができません。サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモなどのイモ類が旬を迎えます。イモ類は、食物繊維やカリウムが豊富です。ジャガイモ、サツマイモはビタミンCも豊富で芋のデンプンで守られているため熱に弱いビタミンCもあまり壊れず摂れます。

 試合シーズンには糖質を多く必要としますし、持久力を要するアスリートの多くは、試合の数日前から糖質を多めに摂取して大量のエネルギーを要する試合に臨んでいます。糖質には様々な種類があるので、お米や麺類だけでなく、イモ類や果物なども取り入れてみてください。ただ、試合日の当日は、食物繊維が多いために消化に時間がかかるイモ類の多食は避けるようにしましょう。

 さて、調理法ですが、イモ類の調理については「どうしてもレシピがワンパターンになってしまう」という声も聞かれます。スープや味噌汁に入れたり、ふかしたり、揚げたり……など、調理法を変えてメリハリをつけていくと、飽きずに食べられると思います。

 また、イモ類は品種によっても食感や味が異なります。例えば、サツマイモはねっとりと甘みの強い「安納イモ」と、ホクホクした「紅あずま」とでは、同じサツマイモかと思うほど、味が変わります。

 さらに、機会があったらチャレンジしてもらいたいイモは「ムカゴ」です。

 もしかしたら、あまりなじみがない方も多いかもしれませんが、ムカゴはヤマノイモの葉のつるにできる、豆のようにコロコロとしたイモの仲間です。ビタミン・ミネラルがギュッと凝縮されているような豊富な栄養素を含んでいて、「山のウナギ」とも呼ばれるほどなんです。だから、試合シーズンで疲労を感じているときにぜひお勧めです。

 旬の時期は10〜11月と短いのですが、下処理が簡単ですし、加熱時間も短く済みますので、「あと一品」というときに便利な食材です。バターで炒めたり、塩ゆでしたり、ご飯に炊き込んだりと、いろんな食べ方ができます。スーパーの一角で巡り合えたら、食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 今回は、季節の変わり目と旬の野菜の関係についてお話しました。

 子どものエネルギーは無限に湧いてくるように見えることもありますが、やはりこの時期は、過密スケジュールや気候の影響で疲れがたまりやすくなります。成長期を迎える子どもにとって、「体を作る」のと同様に「体を整える」ことに意識を向けることも大切なことです。しっかりと体を整えた上で、来週のレシピ第一弾をご紹介していきたいと思います。

>>10月の食育連載の第三弾は「10月15日(火)」に配信!


<プロフィール>
川上えり(かわかみ・えり)
管理栄養士。FCジュニオール(大分県中津市)の栄養アドバイザー。海外で活躍するプロサッカー選手の食事などをサポートし、チームの遠征・合宿にも帯同。アスリート向けのレシピ制作、子育てママ向けのコラム執筆など幅広く活動している。


 

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